北急9000形増備車のラッピング電車が走り出す 箕面市の暮らしや観光の魅力をアピールするデザイン
車内広告も「箕面」アピール
車内広告にも力が入ります。「箕面市の春夏秋冬の美しさ」や「子育て・教育などの取り組み」、「延伸に伴って変化するライフタイル」を「観光」「定住」の2本柱でアピールしています。
中吊りポスターのテーマは「観光」一本。「行こお!みのお!」をコンセプトに、季節にあわせて入れ替えながら市内の観光スポットを紹介します。
箕面大滝や紅葉といった「箕面ブランド」はもちろんのこと、通年で楽しめる「オルタナの森・Minoh」「止々呂美(とどろみ)ふれあい広場」といったアウトドアスポットにも触れているようです。
それに対し、ドア横額面ポスターは「定住」がテーマ。「住もお!みのお!」をコンセプトに、【子育て・教育】【学び】【住環境】で箕面の暮らしをアピールします。
たとえば【住環境】では「自然がすぐそばにある暮らしやすいまち」に延伸線が開業することで「都心へのアクセス性」も向上するといった側面が強調されますが、これはまさに延伸線のもたらす強みと言えるでしょう。
また2021年に誕生し、「箕面船場阪大前駅」に隣接する箕面市立文化芸能劇場、箕面市立船場図書館や箕面市立船場生涯学習センターなどを紹介することで、文化や学びのための施設の充実ぶりも紹介。広告内のQRコードで箕面市の特設サイトへ誘導します。
「北大阪急行線延伸事業」概要
延伸事業は北大阪急行と箕面市が進める取り組みです。延伸区間はこれまでの終点である「千里中央駅」から北へ約2.5km。箕面市内に「箕面船場阪大前駅」と新たな終点「箕面萱野駅」が誕生します。
延伸線全体の利用者数は1日41,000人の想定。列車の運用については、Osaka Metro御堂筋線への直通はこれまでと変わらず、「千里中央駅」発着で運転されている列車は基本的に「箕面萱野駅」発着で運転する予定です。
延伸線の開業により、箕面市の中央部から梅田やなんば方面へ乗り換えなしで直行できるようになるほか、新御堂筋(国道423号)の渋滞緩和、バス路線の再編による東西移動の充実など、様々な効果が期待されています。
9000形は騒音対策や省エネ対策、バリアフリー対応も充実した車両。今回の増備車からは各車両2台防犯カメラを設置しており、安心して乗車できる車内環境が整えられています。
【関連リンク】