北大阪急行「箕面船場阪大前駅」お披露目 2023年度末に開業する新駅の今を見る【レポート】

2022年8月25日(木)、北大阪急行の新駅「箕面船場阪大前駅(みのおせんばはんだいまええき)」が報道陣に公開されました。
Osaka Metro御堂筋線と相互直通運転を行う北大阪急行は、千里中央駅から北へ2.5キロ延伸し2つの駅を新設する「北大阪急行線延伸事業」を箕面市とともに進めています。延伸開業のあかつきには箕面市の中央部から梅田やなんば方面へ乗り換えなしで直行できるようになるほか、新御堂筋(国道423号)の渋滞緩和、バス路線の再編による東西移動の充実など、様々な効果が期待されています。
延伸線は2023年度末の開業を予定しており、今回お披露目された箕面船場阪大前駅は新たな終端駅となる「箕面萱野駅(みのおかやのえき)」と千里中央駅の間、大阪大学箕面キャンパス付近(大阪府箕面市船場東三丁目)に位置します。

「繊維のまち」と「新しいまち」その玄関口となる駅
箕面船場阪大前駅のコンセプトは「『繊維のまち』と『新しいまち』その玄関口となる駅」で、駅全体で自然の温かみを感じられるようなデザインとします。改札階は地下1階、ホーム階は地下3階となり、間の地下2階には機械室などを設置します。


ホーム構造は1面2線の島式ホーム。ホーム延長は約200メートル、幅員は約7メートルです。可動式のホーム柵を設置するほか、構内の昇降設備としてエレベーター1機、エスカレーター上下各1機、階段を2箇所に設置します。駅出入り口は3つ設けられますが、北出入口のみ開業後の2024年度に竣工する予定です。





新駅周辺では地下駅から地上への昇降口となるエントランスや駅前広場の整備が進んでいます。延伸事業にあわせてまちづくりも行われており、都市機能は今後も進化していきます。一日の利用客数(乗降客数)想定は17,000人。同様に箕面萱野駅は28,000人で、延伸線全体では1日に45,000人が利用する想定です。
9000形を3本増備、ラッピングも施して延伸開業前から走行開始
北大阪急行はこの延伸にともない、新たに9000形を3編成(10両×3本)増備することを明らかにしています。他形式を置き換えるものではなく、延伸に伴う車両増備ということで、現在は車両の主要部品の調達などを進めながら製造中です。また、車両には箕面市や沿線の魅力を伝えるラッピングを施し、延伸開業前の2023年度夏ごろに投入する予定で調整しているとのことです。
記事:一橋正浩