地蔵尊 庚申塔 馬頭観音などがありました【駅ぶら】06京王電鉄 京王線164
※2023年8月撮影
トップ画像は「百草園駅」南口から「都道41号線/川崎街道」に出た「百草園駅前」交差点。奥は西になります。
「川崎街道」を渡ってさらに南側の道を西に歩きます。
※2023年8月撮影
路傍のお地蔵様。右手前の「庚申塔」が気になりました。「日野市郷土資料館」の「百草周辺の歴史散策ガイド」に拠れば「地蔵座像 明治41年(1908) 庚申塔 天明8年(1788)」となっています。
※2023年8月撮影
さらに西に歩くと「慈岳山松連寺山門」があります。
※2023年8月撮影
「百草周辺の歴史散策ガイド」に「現在の京王百草園内にあった山門を明治の初めに移築した」となっています。後にでてきますが「京王百草園」は、かつてはお寺があった場所なのです。
「百草園通り」に突き当たりました。「百草園」への案内板があります。正面は「馬頭観音」右に「東光寺跡の地蔵堂」。「日野市郷土資料館」に「東光寺」に関する記述がありました。
※2023年8月撮影
「百草周辺の歴史散策ガイド」には「馬頭観音 天保13年(1842) 台座に「松連寺道」刻銘」とありますが、判読はできませんでした。
※2023年8月撮影
地蔵堂、「百草周辺の歴史散策ガイド」には右から「阿弥陀如来像 貞享元年(1684)、地蔵立像 貞享4年(1697)、地蔵立像 享保3年(1718)、庚申塔 安永年間(1772-1781)」と書かれています。
※2023年8月撮影
筆者が2015年(平成27年)11月に撮った写真には「子育安産 砂土地蔵尊 昭和四十五年十月吉日 三沢下念佛講」という幕が掛かっていました。
※2015年11月撮影
安永年間(1772-1781)と記された「庚申塔」。「青面金剛像」や「三猿」はハッキリ分かります。約250年前ですがなかなか良い状態です。
※2023年8月撮影
堂内に「昭和45年頃の三沢地区」という航空写真がありました。昭和45年は、1970年です。
※2023年8月撮影
分かる様に黄色い○(地蔵堂)、赤〇「百草園駅」を筆者が加えています。50年前は農地が多いです。
ちなみに現在の国土地理院地図ではこんな感じです。堂内写真の南北が若干ズレていますが何となく分かります。黄〇と赤〇は同様です。
では「京王百草園」への坂道を登って行きます。
※2023年8月撮影
ここからがタイヘン。(笑)
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)
・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他
下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました
・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)
・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)