230年前の庚申塔【駅ぶら】06京王電鉄 京王線196
※2023年9月撮影
トップ画像は「長沼駅」からの【駅ぶら】。「都立長沼公園」に向かう道、路傍に石碑を見つけました。
アップで撮影。文字が刻まれていますが判読できませんでした。馬頭観音でしょうか・・・。
※2023年9月撮影
小さな流れに沿って歩いています。
※2023年9月撮影
小さな堂が見えました。Googleマップでは「殿谷戸地蔵尊」となっています。
※2023年9月撮影
谷戸は、丘陵地が浸食されて出来た谷のことです。正に多摩丘陵のあちこちで見ることのできる地形です。三浦半島にも三浦丘陵があって、その谷戸に筆者の住む陋屋はあります。
小さな堂に「殿谷戸地蔵尊」と書かれています。綺麗に掃除され、花が飾られていて住民に大切にされていることが分かります。紙垂(しで)は聖域の印。
※2023年9月撮影
お地蔵さんは比較的新しく作られたものの様です。涙の様に見えるのは小さな枯葉です。
※2023年9月撮影
さらに南、二股のところに「庚申塚」があります。右奥は「都立長沼公園」入口。
※2023年9月撮影
左が青面金剛が彫られた庚申塔、右はお地蔵さん。
※2023年9月撮影
庚申塔の右側面に「寛政二庚戌四月吉日」と刻まれています。230年前の庚申塔です。
※2023年9月撮影
1790年、社会科で習った「寛政の改革」を思い出しました。(笑)
反対側には、読みやすい楷書で「長沼村 講中拾一人」。
※2023年9月撮影
次回は「東京都立多摩丘陵自然公園」の「長沼公園」に行きます。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)
・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他
下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました
・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)
・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)