あなたは、「一度は見てみたいと思う冬の絶景」と聞いて、どんな日本の風景を思い浮かべますか?

日本ならではの、美しい冬の景色!

阪急交通社は、日本ならではの「冬」の印象に残る素晴らしい景色を聞く「一度は見てみたい冬の絶景」に関するアンケート調査を実施しました。今回は、阪急交通社の調査を元に、厳しい寒さを乗り越えてでも実際に足を運んでみたいと思う “冬の絶景ランキング” の10位から6位までを、カウントダウン形式でご紹介していきます。

同率9位、ノスタルジックな街並みの山形県「銀山温泉」

9位の銀山温泉の雪景色(山形県)

9位「銀山温泉の雪景色(山形県)」

銀山温泉(ぎんざんおんせん)は、山形県尾花沢市にある「大正浪漫」の郷愁を感じるノスタルジックな町並みを持つ温泉地です。江戸時代初期に大銀山として栄えた、「延沢銀山」の名称に由来しており、大正末期~昭和初期に建てられた洋風木造多層の旅館が銀山川の両岸に沿って軒を並べている独特な景観です。
鮮やかな季節の色彩こぼれる山々に囲まれ、四季により異なる風情を見せてくれまが、冬になると木造の旅館と降り積もる雪が織りなす、幻想的な景色を楽しめます。温泉街のガス灯が灯る夕暮れ時には、まるで映画のワンシーンに迷い込んだかのようなロマンティックな雰囲気になります。複数のアニメでモデルの地になっていると噂されていることから、近年は世界中からの注目度が上がっています。

<銀山温泉へのアクセス>
・(東京方面から鉄道)山形新幹線利用/山形 → 奥羽本線急行で40分 → 大石田バスで15分→ 銀山温泉
・(仙台方面から鉄道)仙台 → 特急バス(新庄行)で約2時間 → 尾花沢のりかえ → バスで40分 → 銀山温泉
・(自動車利用)東北中央自動車道・道尾花沢ICから約30分、山形空港から車で1時間

股のぞきでの雪の絶景「天橋立」が 同率9位に

天橋立の雪景色(京都府)

同9位「天橋立の雪景色(京都府)」

9位に選ばれた京都府の北部、日本海の宮津湾にある天橋立(あまのはしだて)。「天橋立」は、陸奥国・宮城県にある「松島」・安芸国・広島県の「宮島」とともに『日本三景』のひとつとして、年間を通じ多くの観光客が訪れる人気観光地です。幅が約20~170m・全長が約3.6kmの砂州に、約6,700本もの松が生い茂るという珍しい地形で、何千年もの歳月をかけて自然がつくりだした神秘の造形が見られます。
「丹後国風土記」によると、「イザナギノミコトが天界と下界を結ぶために、はしごを作って立てておいたが、眠っている間に海上に倒れ、そのまま一本の細長い陸地になったのが天橋立」とされています。
冬には、辺り一面が白銀に染まり、全長約3.6kmの砂嘴(さし)が雪化粧をまとう見事な景観を望めます。北側に位置する天橋立傘松公園や、南側にの天橋立ビューランドから「股のぞき」の体勢で眺めると、まるで白銀の龍が天に昇るかのような幻想的な光景を楽しめるでしょう。(股のぞきとは、高台で天橋立に背を向けて立ち、腰を曲げて股の間から景色を眺めることで、空と海の景色が逆になりるという姿勢です。)

<銀天橋立へのアクセス>
・(京都から鉄道)JR山陰本線/京都丹後鉄道 特急はしだて利用 約2時間 → 天橋立
・(大阪から鉄道)JR福知山線・特急で約90分 → 福知山 → 京都丹後鉄道で約50分 → 宮津・天橋立
・(自動車利用)京都縦貫自動車道 宮津天橋立ICから約8分
※天橋立駅周辺で天橋立ビューランドがある文珠エリア、北側で天橋立傘松公園などがある府中エリアには駐車場などが多く用意されています。

同率7位に北海道 美瑛の幻想的な「白金青い池」

白金青い池の雪景色(北海道・道北)

7位「白金青い池の雪景色(北海道)」
北海道のほぼ中央に位置する富良野市のお隣・美瑛町にあるのが、コバルトブルーの水面が特徴的な「白金青い池」です。「テレビで見たことがある」という人も多い北海道の人気観光スポットで、十勝岳の火山泥流を防ぐ工事の際に、美瑛川に置かれたブロック堰堤に川の水が溜まってできた人造湖です。青く見えるのは、アルミニウム成分等を含む硫黄沢川等の成分が異なる河川が混ざり合うことで、光を反射しているためとされています。
冬場は美しい青い池が真っ白な雪に覆われ、静寂した幻想的な世界になり、例年11月~4月頃には夜間ライトアップも実施されます。さまざまな照明パターンが用意されており、雪と池、カラマツの影などが織りなす景観をより楽しめることでしょう。(ライトアップ開始時間などは、時期により異なりますので、Webなどでご確認ください。)

<白金青い池へのアクセス>
・(札幌から鉄道)札幌駅から特急1時間半 → 旭川駅から約30分 → JR美瑛駅 車かバスで約20分
・(自動車利用)札幌からは、道央道・北海道縦貫自動車道経由で約2時間50分、旭川から約1時間、富良野から約55分
・(飛行機利用)羽田・名古屋など → 旭川空港 → 車で約30分

同率7位に 日本三名園のひとつ「兼六園」の冬の景色

兼六園の雪吊り(石川県)

同7位 兼六園の雪吊り(石川県)(石川県)
石川県金沢市の中心部に位置する有名な日本庭園「兼六園」(けんろくえん)は、江戸時代の代表的な大名庭園として、加賀歴代藩主により、長い歳月をかけて形づくられてきました。兼六園は、茨城県水戸市の偕楽園(かいらくえん)、岡山市の後楽園(こうらくえん)と並び、日本三名園の一つとされています。
兼六園では11月~3月にかけて、雪の重みから木々を守るための雪吊りが施されます。北陸の冬の風物詩である雪吊りは、幾何学的な美しさが特徴的。雪景色と調和した姿は、日本庭園の風情をより一層引き立て、中でも最も枝ぶりが良いとされる「唐崎松」が雪吊りされた姿は、円錐型のシルエットが美しく、夜間のライトアップ時にはシンボルとして人気を集めています。

<兼六園へのアクセス>
金沢市街中心地に位置し、金沢城に隣接しています。
・金沢駅より バスで約8~12分、タクシーで約10分
・車で行かれる方は、周辺の兼六駐車場や石引駐車場などを利用できます。

6位には北海道の「阿寒湖」で見られる貴重な現象・フロストフラワーがランクイン

阿寒湖のフロストフラワー(北海道・道東)

6位 阿寒湖のフロストフラワー(北海道)

北海道の道東地域・釧路市(旧阿寒町)にある、タンチョウの飛来やまりも等で有名な湖が「阿寒湖」(あかんこ)です。釧路市中心部からは40kmほど北に位置する湖で、湖全域が阿寒摩周国立公園に含まれ、道東を代表する観光地となっています。
この自然に囲まれた阿寒湖において、12月~3月の湖面が凍結する時期で、気温や風、雪と氷のコンディションなどが整っている時のみに見られる、花のような氷の結晶が「フロストフラワー」です。非常に珍しい自然現象のため、近くに宿泊をしたとしても、必ず見られるものではないという貴重なものです。まるで白い花が湖面に咲いているかのような幻想的な光景は、寒冷地ならではの希少な自然現象として人気を博しており、余裕を持ったスケジュールを組んでガイドツアーに参加するなど、神秘的な景観を探してみるのが良いのではないでしょうか。

<阿寒湖へのアクセス>
・(札幌から)札幌駅から特急利用で約4時間 → 釧路駅 → バス/車利用で約1~2時間 → 阿寒湖
(※JR釧路駅までは、帯広駅から特急で約2時間、網走駅から約3時間30分、北見駅から約4時間30分)
・(飛行機利用)羽田/関空/新千歳空港などから 釧路空港 → 車かバス利用で約1間20分
・(車利用) 道東自動車道の阿寒ICで下車ください

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今回のランキングはここまで、5位~1位は別記事でご紹介をします。

阪急交通社「一度は見てみたい冬の絶景」に関するアンケート調査

【調査概要】
有効回答数:559名
調査期間:2024/10/11~2024/10/18
調査機関:株式会社ジャストシステム(「Fastask」利用)
調査対象:全国、20代以上の男女
調査手法:Webアンケート
(情報・写真:阪急交通社)

冬ならではの絶景は、その土地に足を運ばなければ出会えない貴重な自然現象ばかりですので、是非ツアーなどを探してみるのはいかがでしょうか。

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