JR東日本は2025年10月1日から、QRコードを利用したチケットレスサービス「えきねっとQチケ」のサービスエリアを拡大します。

東北新幹線の郡山駅~東京駅間の各駅と、東京都区内のJR線が新たに対象エリアに加わります。これにより、すでにサービスが始まっている東北エリアから首都圏への移動が、スマートフォン一つでより便利になります。

東北から首都圏へ、スマホ一つでシームレスに

「えきねっとQチケ」は、Suicaエリア外の利用者でもチケットレスで鉄道を利用できるサービス。2024年10月から東北エリアでスタートしました。

【参考】
Suicaエリア外もチケットレスで!JR東日本の新幹線や在来線にQRコードで乗れる『えきねっとQチケ』10月1日スタート(※2024年7月掲載記事)
https://tetsudo-ch.com/12967885.html

今回のエリア拡大により、例えば上盛岡駅から乗車し、盛岡駅で東北新幹線に乗り換え、東京駅を経由して渋谷駅で下車するような在来線と新幹線を乗り継ぐルートも、1枚の乗車用QRコードで完結できるようになります。これにより、みどりの窓口や券売機できっぷを受け取る手間が一切不要になります。

青色:東北エリア(利用可能エリア)、赤色:東北新幹線(郡山~東京間)+東京都区内エリア(2025年10月拡大エリア)イメージ
2025年10月拡大エリア(イメージ)

利用時の注意点 Suicaとの併用は不可

「えきねっとQチケ」を利用する上で最も重要な注意点は、SuicaカードやモバイルSuica・定期券・紙のきっぷなど、他の乗車券類との併用ができないことです。たとえば、「えきねっとQチケ(東京都区内~仙台市内)」のきっぷを持っていて、Suicaエリアの八王子駅からSuicaで入場した場合、乗り換え駅の東京駅で一度改札を出場し、改めてQRコードで入場し直す必要があります。

利用できない例[八王子~東京~仙台](イメージ)
利用できる例[上盛岡~盛岡~東京~渋谷](イメージ)

JR東日本では、Suicaエリア内から乗車する場合は、Suicaと「新幹線eチケットサービス」の組み合わせを推奨しています。

おススメな利用例[八王子~東京~仙台](イメージ)

「えきねっとQチケ」サービス概要と今後の展開

「えきねっとQチケ」は、えきねっとのWebサイトかアプリ上で乗車券が含まれるきっぷを申し込むと、乗車用のQRコードが発行されるサービス。自動改札機設置駅ではQRコードをかざして通過し、自動改札機がない駅ではアプリの「セルフチェックイン」機能を使って乗車します。

今後も段階的にエリアを広げていく計画で、2026年度下期には上信越エリアと上越・北陸新幹線(大宮~新潟、高崎~上越妙高)を追加し、2026年度末にはJR東日本エリア全域での利用開始を目指しています。

(画像:JR東日本、TOP写真:kawamura_lucy / PIXTA)

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