〝観光・箱根〟のシンボル、箱根登山電車の3000形「アレグラ号」(写真:小田急箱根)

日本の鉄道で、訪日外国人に人気上昇中なのが箱根登山電車の3000形「アレグラ号」。小田急グループの小田急箱根は、2014年11月のデビューから10周年を迎えたのにあわせ記念キャンペーンを展開している。

愛称名の「アレグラ」は、スイスの希少言語・ロマンシュ語のあいさつ。3000形は両端に運転台を備え、単行(1両)で運転できる。

通常は2両編成列車の増結用に使用。当初は2両だけだったが、2016年に同形ながら片側運転台、2両で編成を組む3100形がデビューした。

性能的にはエネルギー効率に優れたVVVFインバーター制御で、何より特徴的なのはスタイリッシュな外観。観光鉄道としての箱根登山電車を強く印象付け、2015年に鉄道友の会の「ローレル賞」を受賞した。

記念キャンペーン第2弾では、年明け2025年1月1日から、現役乗務員(車掌)がデザインしたヘッドマークを掲出。デジタル駅スタンプラリーに続き、記念商品やNゲージ鉄道模型のオリジナルグッズを発売する。

乗務員デザインの記念ヘッドマークは、アレグラ号の正面と「Allrgra 10th ANNIVERSARY」の文字をデザイン(2バージョン)。掲出期間は2025年1月1日~10月31日の10カ月間。

箱根登山電車は既に3種類のヘッドマークを掲出済み。今回の2種類を加えて、5種類を3000形4両と3100形2両にランダム掲示する。

ファンにシャッターチャンス、乗務員がデザインしたヘッドマーク(画像:小田急箱根)

ほぼ同期間のデジタル駅スタンプラリーは、2015年1月2日~10月31日。スタンプアプリ「エキタグ」鉄道線全駅への導入を記念、6駅以上のスタンプを集めると全員に景品を進呈する。プレゼント終了後も、エキタグスタンプは引き続き押印・収集できる。

新たに制作する記念グッズは、「サンリオキャラクターズきんちゃく」、「ヘッドマークキーホルダー」、「記念クリアファイル3枚セット」。

Nゲージ模型はトミーテックが製品化。アレグラ号のほか、アレグラ塗装した先行2000形も。発売時期は2025年4月を予定。詳細は小田急箱根のホームページで案内する。

記事:上里夏生

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