大手私鉄の直営路線に生まれ変わった「南海泉北線」に乗り鉄 南海の名車もご案内します(大阪府堺市、和泉市)【コラム】
ニュータウンらしさあふれる和泉中央


それでは、難波から和泉中央に向かいましょう。頭端駅の難波は9面8線のマンモス駅。高野線は東側4線です。
大阪市内の我孫子前までの沿線はやや建て込んだ印象ですが、大和川を渡って堺市内に入ると郊外鉄道の雰囲気に変わります。
堺東は駅ビルのある高野線拠点駅の一つ。三国ヶ丘ではJR阪和線と接続します。泉北線が分岐する中百舌鳥は2面4線で、中央2線が泉北線(うち1線は到着線)。高野線を地下でくぐって分岐します。
泉北線は深井、泉ヶ丘と進むに連れ、ニュータウン鉄道らしさを増します。関東人の筆者が似た印象を受けたのは、同じニュータウン路線の北総鉄道。鉄道と幹線道路が並走。高層住宅が建ち並びます。
光明池駅南側には車両基地(光明池車庫)。終点の和泉中央は1面2線で、到着列車は難波、中百舌鳥方面に折り返します。駅周辺には複合公共施設や大学、美術館などがあり、ニュータウンらしい生活感やぎわいにあふれます。
グルメ店、体験ショップ、美術館……
南海は自社線に仲間入りした泉北線を情報発信します。駅に置かれるフリーペーパーでは沿線グルメ店、体験ショップ、公園などをPRします。
今回の経営統合のセールスポイントは南海との通算運賃値下げ。子育て世代の沿線への住み替えを狙います。
泉北線は目立ったスポットはないものの、沿線は自然たっぶり。今回は大阪・万博取材の合間でしたが、いつかゆっくり再訪したいという好印象を胸に、和泉中央から南海の路線バスで次の目的地に向かいました。

記事:上里夏生
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