長良川鉄道が臨時列車を運行!ユネスコ無形文化遺産にも登録された「郡上おどり」楽しむ人に 乗車には予約が必要

浴衣姿で下駄を鳴らし、夜通し踊る。岐阜県の夏の風物詩「郡上おどり」が今年も始まりました。ユネスコ無形文化遺産にも登録されたこのお祭り、一度は参加してみたいですよね。でも、夜遅くまで楽しむと帰りの足が心配になりませんか?
実は今年、長良川鉄道が8月22日、8月29日、9月5日の3日間限定で深夜の臨時列車を運行します。夜風に吹かれながら踊り明かし、ローカル線に揺られて帰る。そんなエモーショナルな夏の夜の過ごし方と、会場へのアクセス方法をご提案します。
400年の歴史に酔いしれる「郡上おどり」の夜

夏の郡上八幡といえば、なんといっても「郡上おどり」です。「郡上の八幡出てゆく時は、雨も降らぬに袖しぼる」という切ない唄声に、三味線や太鼓の音が川のせせらぎと重なる情景。想像するだけで胸が高鳴ります。2022年にユネスコ無形文化遺産にも登録されたこの盆踊りは、7月中旬~9月上旬にかけてなんと30夜以上も続く日本一のロングラン開催なんです。2026年は7月11日~9月5日までの開催となります。
このお祭りの最大の魅力は「見る」のではなく「踊る」こと。江戸時代に城主が身分の隔てなく無礼講で踊ることを奨励した歴史があり、地元の人も観光客もひとつの輪になって踊ります。踊りの種類は代表的な「かわさき」やアップテンポな「春駒」など全部で10種類。特別な衣装は不要ですが、やっぱり浴衣と下駄で参加したくなりますよね。

町には手ぶらで行っても100種類以上の柄から浴衣をレンタルできるお店や、自分だけのオリジナル手ぬぐいを作れるシルクスクリーンの体験施設もあります。下駄屋さんに飛び込んで足にぴったりの下駄を作ってもらい、カランコロンと音を響かせながら踊りの輪に加わる。そんな非日常の体験が待っています。
踊り疲れた身体を癒す絶品ご当地グルメ
お祭りの夜を彩るのは、ずらりと並ぶ屋台グルメたち。会場周辺には定番のメニューだけでなく、郡上八幡ならではの味が集結します。
清流・長良川が育んだ「天然鮎の塩焼き」やスパイシーな「奥美濃カレー」、そして熱々の「鶏ちゃん」といったご当地料理は必食。踊りの合間に、香ばしい醤油の匂いに誘われて名物の「みたらし団子」を頬張るのもたまりません。冷たいスイーツで火照った身体をクールダウンさせれば、夜ふけまで踊り続けるエネルギーが何度でも湧いてきます。
郡上八幡へのアクセスは風情たっぷりのローカル線で

郡上おどりの会場となる郡上八幡へは、鉄道を使ったのんびりとしたアプローチがおすすめ。拠点となるのは、JR高山本線と接続する美濃太田駅です。名古屋方面から特急「ひだ」などで美濃太田駅へ向かい、そこから長良川鉄道に乗り換えます。
美濃太田駅から郡上八幡駅までは、清流・長良川の美しい景色に寄り添うように走る気動車に揺られること約1時間20分。車窓いっぱいに広がる大自然のパノラマを眺めながら、「これからお祭りが始まるんだ」という期待感をゆっくりと高めていく時間。車でのアクセスでは味わえない、鉄道旅ならではの贅沢なプロローグです。
【参考】旅する観光列車〜観光列車ながらで行く 美濃路の旅ショート版〜(※2022年9月掲載)
長良川鉄道の「深夜臨時列車」で帰路もノスタルジックに
郡上おどりの夜は更けるのが遅く、熱気はいつまでも冷めやりません。特にクライマックスとなる8月13日~16日の「徹夜おどり」は有名ですが、通常の日程でも夜の10時半や11時まで踊りが続きます。そこで気になるのが帰り道。
そんな鉄道旅派の背中を強力に押してくれるのが、長良川鉄道の臨時列車。今年は8月22日、8月29日、9月5日の3日間限定で、深夜の時間帯に臨時列車が運行されます。
ダイヤは、郡上八幡 23:30発⇒大矢 23:47着⇒美濃市 0:04発⇒美濃太田 0:35着。美濃市駅からは各駅停車となります。おどりの余韻に浸りながら、夜の闇を走る気動車に揺られる時間。なんだかワクワクしてきませんか?
ただし、この臨時列車に乗るにはちょっとした条件があります。乗車日の2週間前までに電話での事前予約が必要です。予約の際は降車駅を伝える必要があります。また、人数が集まらない場合は運行されません(最少催行20名)。料金は通常の区間運賃のみで、定期券やフリーきっぷも使えます。
申込先は長良川鉄道ホームページの2026年7月27日付お知らせ「郡上踊り開催に伴う臨時列車運行について」に掲載されています。
今年の夏は、少しだけ夜更かしして、郡上の町とローカル線の魅力にどっぷり浸かってみませんか?
(画像:PIXTA)
鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)
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