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八王子・旧医療刑務所の跡地が巨大公園「桑都の杜」に! 八王子駅から徒歩10分に “本を借りない図書館”やミュージアム、カフェなど

芝生の山の向こうに円形の建物が見える「桑都の杜」

JR八王子駅の南口から歩いて10分。120年以上にわたって高さ4mの塀に囲まれていた旧八王子医療刑務所の跡地の約5.2haに、公園とミュージアム、ライブラリが一体になった八王子市の複合施設「桑都の杜(そうとのもり)」が2026年10月3日(土)にオープンしました。
年中無休・早朝6時~夜22時まで開園する芝生広場「八王子中央公園(ふわふわドームや水遊び場完備)」をはじめ、歴史を学ぶ「八王子歴史・郷土ミュージアム(一般300円)」、館内閲覧スタイルの「いこいライブラリ」、地元人気店「PARK BASEL」「TAKAO COFFEE」など見どころが満載です。
施設ごとに違う開館時間と休館日、ミュージアムの見どころ、本を「借りない」ライブラリの使い方、駐車場の料金など、出かける前に知っておきたい情報までを合わせてご紹介します!

約5.2haの「八王子中央公園」は年中無休、朝6時から夜10時まで

施設の中心は、敷地の大部分を占める「八王子中央公園」です。自然豊かな八王子をイメージした「8つの山」、芝生の「つどいの広場」「いこいの広場」「おおぞら広場」、ガーデンに囲まれた遊歩道「にぎわいのみち」などがあり、姉妹都市から贈られた桜も植えられています。
子ども向けの「みんなのあそび場」では、水遊びができる「みずのあそび場」、障がいの有無を問わず一緒に遊べるインクルーシブ遊具、「ふわふわドーム」がそろいます。大人向けの健康遊具や、市民とつくっていくビオトープ池もあります。

大きな屋根に覆われた半屋外の広場「杜の大屋根」は、予約が入っていない時間帯なら無料で自由に使えます。雨の日でも屋根の下でひと休みできるのはうれしいところです。

杜の大屋根
大きな屋根に覆われた半屋外の広場「杜の大屋根」(画像:桑都の杜)

ただし、公園内では花火やたき火、バーベキューなど火を使うことはできず、テントやタープ、パラソルの使用も控えるよう求められています。ペットはリードを付ければ入れますが、「つどいの広場」と「未来の山」には入れません。
公園は、災害時には約7,000人が避難できる広域避難場所にもなっていて、マンホールトイレやかまどベンチも備えています。

「八王子歴史・郷土ミュージアム」の常設展は一般300円、収蔵庫もガラス越しに見られ

建物の1階にあるのが「八王子歴史・郷土ミュージアム」です。常設の展示室1では「八王子の成り立ちと人びとのくらし」をテーマに、資料を通して地域の歩みを紹介しています。

展示室1の展示
展示室1では「八王子の成り立ちと人びとのくらし」を紹介(画像:桑都の杜)

展示室2・3では企画展や特別展を開きます。
ふだんは見られない収蔵庫の一部を公開した「収蔵展示室」では、織物の機械「力織機」や、民俗・考古資料を保管する収蔵庫をガラス越しに見られます。定期的に開くバックヤードツアーでは、収蔵庫の中にも入れます。
このほか、八王子の歴史や文化に関する図書約3,000冊を自由に読める「歴史ライブラリ」、八王子の伝統技術や3Dプリンター、レーザーカッターを体験できる「ものづくり体験室」があります。東京都で唯一の日本遺産「桑都物語」を紹介する拠点にもなっています。

館内には総檜造りの舞台「リフォームプライス杜の舞台」もあり、伝統芸能や市民の文化・芸術活動の発表の場になります。

リフォームプライス杜の舞台
総檜造りの「リフォームプライス杜の舞台」(画像:桑都の杜)

【八王子歴史・郷土ミュージアム】
開館時間:10時〜18時
休館日:展示室・収蔵展示室・歴史ライブラリは毎週月曜日、館内整理日(年10日以内)、年末年始(12月29日〜1月3日)
常設展観覧料:一般300円、小・中学生200円、未就学児無料
特別展:展覧会ごとに料金が異なる
※各種障害者手帳を持つ人と介助者1名は無料

展示室などは「毎週月曜日」が休館で、公園やライブラリの「毎月第2月曜日」とは休みが違います。月曜日に出かけるときは、ミュージアムが閉まっていることを覚えておきましょう。

本は借りずに館内で読む「いこいライブラリ」は夜8時まで

いこいライブラリ
円形の木製書架が並ぶ「いこいライブラリ」(画像:桑都の杜)

2階の「いこいライブラリ」は、児童書や若い世代向けの本を中心に、テーマごとに本を並べた図書館です。ゆるやかな曲線を描く円形の木製書架が並び、会話を楽しみながら本を読めます。
特徴は、本の貸し出しをしないこと。本は桑都の杜の中で読むもので、ライブラリのエリアの外へ持ち出すときは手続きが必要です。持ち出せるのは一度に3冊までで、その日の閉館1時間前までに返します。八王子市図書館の利用登録や、ほかの館で予約した本の受け取り・返却はできます。

館内には、電源とWi-Fiを備えた無料と有料の自習室、6名まで使えるミーティングルーム、乳幼児と絵本を楽しめる「おやこひろば」、浅川にすむ生きものの水槽展示、公園の緑を眺められるテラスもあります。

【いこいライブラリ】
開館時間:10時〜20時
休館日:毎月第2月曜日、館内整理日(年10日以内)、年末年始(12月29日〜1月3日)
有料自習室:1人席1時間100円、個室1時間200円、ミーティングルーム1時間400円(いずれも事前予約制)

交流スペースにはカフェと図書館内ショップ、公園にはレストランも

公園とライブラリ、ミュージアムをつなぐ「交流スペース」には、多目的に使える「SPOT HACHIOJI」やオープンラウンジ、ヨガやダンスに使えるスタジオ、90席のセミナー室があります。スタジオは3時間3,000円、セミナー室は3時間4,000円で借りられます。

交流スペースには図書館内ショップ「TOSHOP」も入っています。児童書や文具、ボードゲームのほか、八王子市内の織物工場・染工場が手がけたハンカチやバッグなど、「桑都」らしい商品が並びます。営業は10時〜20時で、セルフレジによる完全キャッシュレス決済です。
食事は、ケーキや肉料理、サンドウィッチ、ソフトクリームのほか生ビールも出す「PARK BASEL」と、丁寧に焙煎したコーヒーとパンの軽食がそろう「TAKAO COFFEE」の2店です。どちらもテイクアウトができ、公園に持ち出してピクニック気分で食べられます。

【レストラン・カフェ】
PARK BASEL:10時〜21時(オープン直後は変更あり。下記参照)
TAKAO COFFEE:10時〜18時

PARK BASELは、オープン直後の10月12日(月・祝)までは10時〜18時の営業で、10月9日(金)・13日(火)・14日(水)は休業します。10月15日(木)以降は10時〜21時の予定ですが、公式サイトでは「調整中」とされています。夕方以降に食事をするつもりなら、出かける前に確認しておくと安心です。

「桑都の杜」園内マップ(画像:八王子市)

アクセスは八王子駅南口から徒歩10分、駐車場は30分まで無料

JR八王子駅南口からは、とちの木通りを南へまっすぐ進み、ゆるやかな坂道を上った右手が桑都の杜です。

桑都の杜(そうとのもり)【概要】
所在地:東京都八王子市子安町三丁目26番1号
電車:JR八王子駅南口から徒歩10分、京王線京王片倉駅から徒歩8分
バス:京王バス「とちのき坂」、京王バス・神奈川中央交通「子安坂上」下車
八王子中央公園:6時〜22時(年中無休)
八王子歴史・郷土ミュージアム:10時〜18時
いこいライブラリ・交流スペース:10時〜20時

【駐車場・駐輪場】
第1駐車場:普通車156台(予約不要)
第2駐車場:土日祝は普通車など52台(akippaで事前予約)、平日は大型バス8台
駐車料金:30分まで無料、1時間まで300円、2時間まで600円、24時間まで900円
支払い:10月中旬までは現金のみ
バイク置き場:19台(1日330円)
駐輪場:210台(無料)
駐車場は台数に限りがあり、満車のときは近くの駐車場を使うよう案内されています。週末に出かけるなら、八王子駅から歩くのが確実です。

桑都の杜の位置図(図:八王子市)

120年以上続いた医療刑務所の跡地、愛称は小・中学生の投票で決定

八王子医療刑務所は、全国に4か所あった医療刑務所の一つで、1878年(明治11年)に設けられた八王子監獄署が起源です。1895年(明治28年)から現在の場所にあり、2018年(平成30年)に昭島市の国際法務総合センター内へ「東日本成人矯正医療センター」として移転するまで、120年以上にわたって使われてきました。

八王子監獄署の跡(2021年撮影、写真:PIXTA)

八王子市はこの跡地を国から取得し、民間の資金とノウハウを使うPFI方式で整備を進めてきました。施設の設計・建設と運営は、大和リースを代表企業とする「八王子ミライテラスパートナーズ」が担っています。延床面積は約8,268平方メートルです。

「桑都の杜」という愛称は、市民からの886件の応募から8案に絞り込み、市内の小・中学生によるWeb投票で決まりました。八王子は養蚕や織物で栄え、かつて「桑都(そうと)」と呼ばれていたことにちなみます。
かつて塀の向こうにあった場所が、だれでも入れる公園とミュージアム、ライブラリに生まれ変わりました。高尾山への行き帰りに、八王子駅で途中下車して、桑都・八王子の歴史にふれてみてはいかがでしょうか?
(画像:八王子市、桑都の杜)

鉄道チャンネル編集部
(旅とおでかけ!鉄道チャンネル)

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