
東急東横線・大井町線の自由が丘駅から徒歩約3分。「自由が丘スイーツフォレスト」跡地に2026年10月9日(金)、食とアートの新たな文化発信拠点「mimimi JIYUGAOKA(ミミミ ジユウガオカ)」が開業します。
新施設には本格生パスタやデリビュッフェ、銀座の名店の系譜を継ぐ江戸前鮨など、日常使いから特別な食事まで対応する4つの注目レストランが集結。さらに都市型農業のファームや入場無料の現代アートギャラリーも併設し、沿線ユーザーの週末のお出かけスポットとして新たな選択肢が加わります。
本記事では「JIYUGAOKA MUSE SQUARE」の誕生など再開発が進む自由が丘駅周辺の最新事情とともに、開業直前の現地で開催した内覧会を徹底レポート。各店舗の実食レビューや “ビル産ビル消”の仕組み、施設内で展開されるアート体験も解説します。
自由が丘駅周辺で進む大規模再開発と新たな街の表情

自由が丘一丁目29番地区に「JIYUGAOKA MUSE SQUARE」誕生

自由が丘駅周辺では現在、建物の老朽化や交通環境の整備、防災強化などの課題を解決するため、複数の再開発計画が進行中です。そのひとつが「自由が丘一丁目29番地区第一種市街地再開発事業」。2026年9月17日には、地上15階建ての大型複合施設「JIYUGAOKA MUSE SQUARE(自由が丘ミューズスクエア)」が開業しました。

地下1階から地上5階までの商業フロアには、再開発にともない休業していた日本のモンブラン発祥店「自由が丘 モンブラン」をはじめとする59店舗のテナントが集結。6階は事務所スペース(みずほグループが入居予定)、8~15階は約170戸の賃貸住宅「JIYUGAOKA MUSE SQUARE THE RESIDENCE」(7階はその共用施設)となっています。

狭い道路を路線バスが走り、それを避けながら人が歩くような状況が日常化していましたが、「JIYUGAOKA MUSE SQUARE」の建物をセットバックし、歩行者専用通路を拡充。安全に歩きやすくなりました。

また、建物1階は南北に「貫通通路」を設け、東急線の始発から終電まで通り抜けができるように。街角広場なども整備され、街と施設がシームレスに繋がりました。
高層ビルを中心に進行する自由が丘東地区第一種市街地再開発事業

同時に、自由が丘1丁目10〜13番では地上25階・高さ約95メートル・延床面積約6万2,000平方メートルの高層ビルを中心とした「自由が丘東地区第一種市街地再開発事業」が進行中。2028年度に着工し、2031年度に竣工を目指しています。

今まさに新しく生まれ変わろうとしている、自由が丘駅周辺。注目のエリアに誕生するのが「mimimi JIYUGAOKA (ミミミ ジユウガオカ)」です。
「mimimi JIYUGAOKA」アクセス

東急東横線・大井町線・目黒線から徒歩圏内の好立地

「mimimi JIYUGAOKA」は、旧「自由が丘スイーツフォレスト」跡地、ラ・クール自由が丘 2〜3階にあります。
東急東横線・大井町線「自由が丘駅」南口から徒歩約3分。東急目黒線「奥沢駅」出口2からも徒歩5~6分でアクセスが可能。複数の路線からアクセスしやすく、休日のお出かけにも立ち寄りやすいロケーションです。
「mimimi JIYUGAOKA」はどんなところ?

メディア向け内覧会では、岡田不動産の岡田一弥氏が自由が丘のトレンドを振り返り、最初はファッションの街として脚光を浴び、続いて雑貨の街、その後はスイーツの街として定着したことを説明。「『スイーツの街』から20年ほど経過した今、次の100年に向かう最初の出だしとして何をすべきなのか。自由が丘の次のステージに相応しいと考えた3つの要素を持つ施設が『mimimi JIYUGAOKA』です」と解説しました。

それを受け、mimimi JIYUGAOKA総括マネージャーの齋藤未来氏が「mimimi JIYUGAOKA」のコンセプトを解説。施設名は、自由が丘で重なり合う「実(菜園)」「味(食)」「見(アート)」3つの「mi」からネーミング。食を楽しみ、感性をひらき、自然に触れる体験を通じ、住む人や訪れる人、働く人が文化の担い手になる接点をつくる場所となることを目指しています。
注目グルメレストラン4店をレポート!

ここからは「mimimi JIYUGAOKA」注目の、個性豊かなレストラン4店を紹介します。
時間帯で異なる表情を見せるビストロダイニング「guu table」

4つの飲食店のなかで圧倒的に広いスペースを占めているのが「guu table」。ランチは多国籍料理を自由に選べるデリビュッフェが中心。午後はスイーツや軽食、ドリンクのカフェタイム。ディナーはジャンルにとらわれない創作料理とお酒を楽しめる創作ビストロと、時間帯に合わせた使い方ができるビストロダイニングです。

メイン料理を代表して「ミミミミミうどんの大人のナポリタン」を試食。麺が太い! 驚きの太さとコシで、かなりボリュームがありました。しっかりと食べたい人におすすめです。

全29品のデリビュッフェは、サラダ類の充実が個人的に嬉しかったポイント。「からだ想いのドレッシング」がずらりと並んでいたこともポイントが高い!「ポテトグラタン」「ナポリのラザニア」「コクウマ麻婆豆腐」「洋風酢豚」「ジューシー若鶏の唐揚げ」といったメイン級のデリもあれば「アールグレイのクリームブリュレ」といったデザートもあり、大満足のラインナップでした。
華やかな薬膳フォーと花鍋を楽しめるエスニック「HoaHoa」

「HoaHoa (ホアホア)」は、花咲き誇る華やかな癒しのエスニックレストラン。ランチは10種類以上のスープが味わえる薬膳を取り入れた多彩なフォーを、ディナーは「花鍋」を中心としたラインナップです。「花鍋」は〆のフォーやデザートが付いたコースで楽しめます(入門コース5,280円~)。

個人的な一押しは、ディナーのちょい飲みメニューから「エビとアボカドの生春巻き」。見た目の美しさだけでなく、ヘルシーで味も美味しい! 紅芯大根のピクルスが、色も食感もよいアクセントになっていました。

ランチメニューのフォーは、スープによって味わいががらりと変わります。「和風出汁の冷やし混ぜガーデン」は暑い日も食べやすい優しい味わい。「巡り合整う薬膳」は牛骨と鶏の出汁をベースとし、ナツメやクコの実、蓮の実、山芋、陳皮、鶏肉などの具がたっぷり。元気になれそうな味でした。
銀座と広尾の名店が紡ぐ本格江戸前鮨「よはく」

銀座の握りに特化した鮨店「はっこく」と広尾でカジュアルな江戸前寿司を提供する「寿志團」で培ってきた技術や感性をもとに「上質だけど気取らない」江戸前鮨を味わえる「よはく」。ランチはおまかせにぎり11貫とおつまみ3種の「黒コース」7,700円と、おまかせにぎり10貫の「白コース」5,500円、ディナーはおまかせにぎり10貫とおつまみ5種の「おまかせコース」1万6,500円です。

「よはく」で提供するまぐろは、豊洲のまぐろ仲卸業者の代表格「やま幸」で仕入れています。赤酢を用いたシャリで握る江戸前鮨、美味しくないわけがありませんね。
おつまみの一例として試食したきのこのおひたしは、シャリに使用している赤酢を使用しているとのこと。さっぱりといただけました。

カウンターは12席。銀座「はっこく」を思い出す上質でモダンな空間でゆったりと食事を楽しめます。価格は「はっこく」よりもだいぶリーズナブルですから「味には妥協したくないけれども気軽に鮨を食べたい」という人にとって、魅力ある1軒となるのではないでしょうか。
目の前で生パスタを製麺。ライブ感あふれる「LALA PASTA」

「LALA PASTA(ララ パスタ)」は、粉からつくる生パスタ専門店。北海道・美瑛「LALA CAFÉ」の姉妹店です。「LALA CAFÉ」はティラミスが人気の店ですが、こちらではイタリア・ミシュラン掲載店で腕を磨いたシェフが、北海道産小麦を使い、目の前で製麺した生パスタを提供します。

筆者は「十勝和牛のボロネーゼ」を試食しましたが、もっちりとした弾力のあるパスタと濃厚なボロネーゼは相性ぴったりでした! 生パスタは「渡り蟹のトマトクリーム」を除きすべて1,000円台。気軽に本格的なパスタを楽しめます。ご近所のみなさんが羨ましい……。

パスタのほかにも、前菜やメイン、美瑛で人気のティラミスもあります。ランチタイムはサラダやドリンク、デザートとセットで楽しむことも可能です。
地産地消ならぬ「ビル産ビル消」を実現「AGRIKO FARM」

3階には、俳優の小林涼子氏が代表を務める「AGRIKO FARM」があります。水耕栽培と水産養殖を組み合わせた持続可能な循環型ファーム「アクアポニックス」で花やハーブを育てています。

アクアポニックス栽培は、魚が餌を食べて排泄物を出す→水中に溶けだした排泄物を、バクテリアなどの微生物が植物の栄養に分解する→植物がその栄養を吸収して成長し、浄化された水が魚の水槽に戻るという仕組み。
現在、ハーブはバジル・ミント・ディルの3種類、花(エディブルフラワー)はペンタスとマリーゴールドの2種類、水槽の魚は、滋賀県・琵琶湖の特産魚「ホンモロコ」を育てています。

「guu table」のハーブウォーターや「HoaHoa」の花鍋などにハーブや花を使用するほか、今後はホンモロコをレストランで提供することも検討しているそうです。
五感で楽しむアートギャラリー

現代アートに触れる入口として、アートギャラリーも設けられています。現在はオープニングイベントとして10月12日(月)まで、注目アーティスト・奥田雄太氏の個展「With Gratitude」を開催中。入場料無料で鑑賞できます。

アートギャラリーで作品を鑑賞するだけでなく、飲食やファームの体験を通じてアートを楽しめる取り組みも。例えば、奥田雄太氏の絵画をguutableが料理で表現する「mimimi bouquet」を11月17日まで期間・数量限定で提供。奥田雄太の絵画を、LALA PASTAがカクテルで表現する「mimimi cocktail bouquet」も予定しています。
10月11日にはmimimiアートギャラリーと演劇のコラボレーション企画「Art to stage」を、翌12日には奥田氏の作品を背景に5拍子・変拍子の第一人者であるTSUMUZIが生演奏を披露するコラボレーション企画「Art to Live」を開催します。
また、ファームで育てるホップからビールを作る取り組みFarm to Table「UNLABELED Collaboration with Art」では、ビールラベルの第一弾として奥田雄太氏のイラストを採用します。

10月9日(金)はオープニングセレモニーを実施
開業初日の10月9日(金)は11:30からオープニングセレモニーを実施。来場者には先着でオリジナルグッズのプレゼントも。なお、各店舗の営業はセレモニー後の12:00~となります(通常時は各店・ギャラリーともに11:00~、よはくのランチ営業は金土日祝のみで12:00~)。
「スイーツの街」から次の100年へ向けて、新たなステージへと歩み始めた自由が丘。駅前の大規模再開発によって街の回遊性が劇的に向上するなか「mimimi JIYUGAOKA」という食とアートの交差点が生まれたことで、沿線の街歩きの魅力はますます深まっています。次の週末は、新旧の文化が交差して生まれ変わっていく自由が丘の空気をいち早く体感しに、東急線に乗って出かけてみてはいかがでしょうか。
文・写真:斎藤若菜
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)