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9年ぶりのフルモデルチェンジ!? 東海道・山陽新幹線新型「S0系」2029年デビュー! 自動運転システム導入や2タイプのグリーン車座席など進化

東海道・山陽新幹線に、N700S以来9年ぶりのフルモデルチェンジとなる次期新幹線車両「S0(エスゼロ)系」が、2029年7月から順次導入されます。新車両は、グリーン車に「多機能アームレスト座席」と「パーティション座席」の2タイプが登場。ビジネス向け無料Wi-Fiの拡充や大型荷物置場の増設など、出張や旅行での移動空間がより自分好みに快適なものへと進化します。また、自動運転システム(GOA2)の搭載による遅延の最小化や、地震時のブレーキ距離短縮といった安全面が強化されるほか、既存のN700A・N700S車両にも一部機能の追加改造が行われる予定です。
本記事では、この新型「S0系」がいつからどこで走るのか、新たな座席の選び方や拡充される車内設備など、私たちが今後乗る際に「何が変わるのか」を詳しく解説します。

次期新幹線車両「S0系」とは

新たな進化を表す名称「S0系」と新型先頭形状

新たな先頭形状を採用

JR東海が投入する「S0系」は、現行のN700系シリーズを超える革新的な車両として、東海道・山陽新幹線の新たな進化の基点を表す「0」に、ShinkansenやSupremeを意味する「S」を冠して名付けられました。
先頭形状にはN700Sをさらに進化させた「ツイン リーメクス形」を採用。風の流れを操るようなデザインによる空気抵抗低減のほか、自動運転や効率的な機器搭載により、編成全体の消費電力量をN700Sと比較して約6%削減しています。

2029年7月から順次営業運転を開始

「S0系」投入計画

今後は、2028年8月に確認試験車を1編成投入したのち、2029年7月より営業運転を開始する予定。2032年度上期にかけて、計25編成を順次投入します。

アルミ水平リサイクルを推進し、環境負荷を低減

また、車体素材のほぼすべてをリサイクル可能なアルミ部材に統一。再生アルミ部材の構体における使用割合を約20%へと高め、水平リサイクルを推進することで環境負荷の低減にも配慮した造りとなっています。

自動運転と安全性の向上

自動運転システム(GOA2)による遅れ最小化

自動運転システム(GOA2)の搭載により、安定した輸送サービスを実現

「S0系」には、ミリ波列車無線を活用した自動運転システム(GOA2)を搭載。運転士のボタン操作で出発した後は計画速度に従って自動走行し、定時到着や定位置停止が可能です。
走行中に急きょ徐行などが発生した場合も、ミリ波列車無線から受信した最新の情報をもとに計画速度を自動更新。回復運転を行うことで、列車の遅れを最小化する仕組みです。

地震発生時のブレーキ距離が約5%短縮

地震発生時の列車停止早期化による安全性の向上

ミリ波列車無線による早期地震検知システムの導入により、地震検知からブレーキ開始までの時間が10分の1程度(約0.2秒)に短縮されます。
さらにブレーキ制御自体の改良も加えられ、地震時のブレーキ距離はN700Sと比較して約5%短縮。地震発生時の列車停止早期化を図り、高速走行中の安全性を高めます。

車内設備の充実と快適性アップ

選べる2タイプのグリーン車座席とWi-Fi拡充

2タイプの座席

グリーン車には、多様なニーズに応える8・9号車の「多機能アームレスト座席」と10号車の「パーティション座席」の2タイプを用意。

パウダーコーナーの新設や無料Wi-fiサービスの拡充で快適な環境に

9号車のデッキ部には、身だしなみを整えることができるパウダーコーナーを新設します。
また、従来の7・8号車にプラスして、9・10号車にも、一般的な「Shinkansen Free Wi-Fi」と比べて接続時間無制限、通信容量も約2倍の「S Wi-Fi for Biz」を導入。8~10号車には、5G対応透明ガラスアンテナを搭載し、安定した通信環境を実現します。

足元スペースの拡大や車両の揺れ低減により、グリーン車の乗り心地を向上

座席のリクライニング可能角度調整や跳ね上げ式フットレストの採用で足元スペースが拡大するほか、フルアクティブダンパの制振制御改良によってすれ違い時の揺れを約10%低減し、乗り心地が向上します。

普通車・グリーン車共通の荷物置場・トイレ拡充

荷物置場の拡充

スーツケースなど大きな荷物を持った移動への対応として、デッキ部の荷物置場が6ヶ所から9ヶ所へと増設します。客室内の荷棚スペースも拡大し、より安心・快適に利用できる車内空間へと変わります。

洗面・トイレ設備の充実

トイレ設備もレイアウトを刷新し、女性専用トイレはスペースを拡大してベビーベッドを新設。また、男性専用トイレの引き戸化や洗面所の間口拡大など、誰もが利用しやすい設計へ進化します。

N700A・N700S も改造工事を実施

N700A・N700Sの改造工事

なお、「S0系」の新機能の一部を追加するため、既存のN700A・N700Sにも改造工事を予定しています。

次世代の技術と快適性を詰め込んだ「S0系」。私たちの東海道・山陽新幹線の旅をより安全で自由なものへと進化させてくれそうです。2029年のデビューで、新しいグリーン車や進化した設備を実際に体験できる日が、今から待ち遠しいですね。

(画像:JR東海)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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