※画像はウィキペディアより

戦後の混乱期に製造された長野電鉄モハ1000形

長野電鉄のモハ1000形は戦後の運輸省が資材と技術力の不足を補う目的で制定した『私鉄郊外電車設計要項』に基づく「運輸省規格形車両」です。1948年(昭和23年)から1954年(昭和29年)にかけて14両が製造されました。

1951年(昭和26年)から製造された1500形はモハ1000形と車体はあまり変わりませんが台車と勾配区間用に抑速発電ブレーキの装備が異なります。制御車のクハ1550形はモハ1000形、モハ1500形のどちらとも連結して使用できる様に長野側運転台(モハ1000形用)と湯田中側運転台(モハ1500形用)という連結側を指定して使用されました。


※画像はウィキペディアより

長野駅〜善光寺下駅間の地下化で多くが廃車に

長野駅〜善光寺下駅間の連続立体工事・地下化によって不燃車両への置換が急務となり、東急電鉄から初代5000系29両を譲り受け長野電鉄2500系として導入されました。戦後から使われてきた1000形電車はモハ1003・1004、モハ1501・1502、クハ1552の5両が残されただけでした。

しかし2500系の運用が河東線(2012年までに全線が廃止されました)に拡大し1985年(昭和60年)にはモハ1003・1004とクハ1552が廃車になりました。唯一残ったモハ1501・1502も1993年(平成5年)に運用を離脱、しばらくは留置保存されていましたが解体されてしまいました。


※画像はウィキペディアより

現存しない1004・1501・1551がセットに

戦後から1993年(平成5年)まで40年以上も活躍したモハ1004、モハ1501、クハ1551が再現された鉄道コレクション3両セットがトミーテックから商品化されました。


※画像はトミーテックホームページより

長野電鉄では5月26日(金)から長野駅と須坂駅で発売します。定価は4、880円(税込)です。郵送販売はありません。


※画像は長野電鉄ホームページより