「東京から鉄道で最も遠い地」といわれる土佐清水は、JR新宿駅西口から歩いて5分で行けた!? 高知県幡多地域食材のバル9/29オープン
高知県土佐清水市――。東京からエアで飛んでも、鉄道で行っても「最も時間がかかる」「最も遠い地」といわれる場所。
この土佐清水市と接する大月町をはじめ、四万十市、宿毛市、黒潮町、三原村の6市町村の食材を体感できるバルが、新宿にオープンした。その名も「土佐清水ワールド 幡多バル東京西新宿店」。運営するワールド・ワン(神戸市)が、9月29日にオープンした。
幡多とはこの6市町村の地域名で、同店では、清水さば、宿毛ぶり、四万十鶏など、幡多地域の各市町村らしい食材が体感できる。メニュー監修は、東京・神楽坂「バルマコ」オーナーシェフで、土佐清水市出身の今村真氏。
大阪発のレポハピが幡多バルのシズル感を演出
SNSアクティブユーザーのデーターベースを活用した新しい集客戦略を展開するレポハピ(大阪市)とワールド・ワンがコラボし、オープニング試食会を実施。関西を中心にサービス展開するレポハピが、東京に初進出。「かつおの藁焼きたたき」「長太郎貝のアリオリチーズグリル」「スペイン土鍋ご飯幡多鮮魚&宗田節仕立て」といったメニューのシズル感ある画像が、InstagramやFacebookなどにさっそくあがった。
この仕組が新しいのは、SNSアクティブユーザーと飲食店のマッチング。今回のように、オープニング試食会を実施し、店舗近隣に住む・働くSNSアクティブユーザーを、リピーターとして取り込める点。InstagramやTwitterには、今回の来場者が思い思いにつづっている姿があった。
10時間の鉄道旅か、駅から歩いて3分か
それにしても、高知県幡多地域の食材が、新宿で体感できるとは……。土佐清水市の泥谷光信市長は、幡多バルのパンフレットのなかでこうメッセージを伝えている。
「土佐清水市は四国最南端、東京からの移動時間が最も長いところです。それだけに、澄み切った海の青、空の青、田舎ならではの素晴らしい自然と、美味しいものがいっぱいあります。土佐清水市の魅力をお届けします。どうぞ体感してください」(泥谷市長)
――新宿駅から土佐清水市役所まで、Googleマップでルート検索すると、新幹線で岡山、岡山から土讃線特急「南風」宿毛行きで高知、高知駅前から路線バスで市役所前までという結果が出る。その所要時間なんと10時間3分。
新宿で「土佐清水市のうまいもんが喰いたい」と思ったとき、新幹線・特急・バスの10時間の旅を選ぶか、新宿駅から徒歩5分の幡多バルをめざすか――。