「ではまわします」
カラカラカラ……。
「12番」
「12番、◎◎さん。当選となります。おめでとうございます」

JR埼京線・川越線の電車に乗って、新宿から40分。西大宮駅。

この西大宮駅から、歩いて20分。田畑が広がるのどかな土地に、4000万円台の戸建て住宅が立ち始めた。

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大宮より先の川越線の駅で、しかも駅から歩いて20分という立地の戸建住宅が、意外にも「売れている」という。

このエリアで戸建住宅を手がけるポラスは11月11日、モデルルーム現場で抽選会を実施。その様子を報道に公開した。

駅から遠い立地に3倍の抽選倍率のナゼ

「大宮より先の駅で、しかも駅から歩いて20分という立地で、なんで注目されて、3倍も4倍もの抽選倍率になるの?」

ポラスグループ 中央住宅の戸建分譲設計本部 池ノ谷崇之係長にそう聞くと、「緑や畑といった自然が残っている地を選んで、これから街をつくっていくという意識があるファミリーにウケている」と返ってきた。

「ポタジェ(家庭菜園)や勾配天井(吹き抜け)、造作ダイニングテーブルといった若いファミリーに受けるアクティブなデザイン性で指名買いするファミリーが多い」(池ノ谷係長)

都心に電車通勤する年収500万円ファミリーが注目

こうした4000万円台の新築戸建を買うユーザーは、どんなキャラクターか。担当者に聞くと、意外なプロフィールが返ってきた。

「30代子持ちファミリーが多い。電車で都心に通勤する人が多く、年収は500万円前後。そのほとんどが35年ローンを組む」

今回の抽選会に訪れた30代子持ちファミリーは、「消費税もあがるから、いまのうちに買いたいなと」「夢のマイホームをやっと手に入れられた。ワクワクしている」と話していた。

UR都市機構による大規模な整備事業が進む西大宮エリア。大宮西部特定土地区画整理事業は115ヘクタール、計画人口は1万3000人。

西大宮駅の前後は、いまも単線。宅地開発がすすみ、川越線内の定期利用者数が増えてくると、複線化の計画も浮上してくるかもしれない。