広島の路面電車は、原爆投下の3日後から2両が運行を再開。以降、90両を超す車両が続々と復旧し、戦後の復興を支えてきたのです 3両はいまなお街を走り、「広島の誇り」とも呼ばれています

この《被爆電車》にスポットを当て、車両メカニズムや来歴を描くとともに、検証記事や関係者のインタビューを通して、その実像に多角的に迫っています。

タイトルは『被爆電車75年の旅』

2017年11月23日(木)発売、著者は小野塚謙太氏、本体価格は2500円(税別)A4版フルカラー全136ページ。発行はザメディアジョンプレス、広島電鉄の協力で制作されました。販売はAmazonと広島県を中心に全国の主要書店。

ページはフルカラーで、200点超の写真図版を掲載。広島を撮りつづけたカメラマン明田弘司氏、鉄道写真家真島満秀氏の作品が多数掲載されています。戦中、人員不足をおぎなうため、14~17才で乗務した元・少女車掌たちのロング・インタビューは必読です。元・少女運転士の孫がネットで発表し、話題となった戦争体験マンガ『原爆に遭った少女の話』も全編収録されています。

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○被爆電車650形イラスト図解

○第一章 歴史編 扉

○路面電車はいかにして、3日で復旧されたのか?

○第二章 証言編 扉

○コラム・漫画 コラム「路面電車がタフな理由」

○広島の復興 貴重な写真が満載

○関係者インタビューも充実「被爆電車はあと100年でも保たせられる」

○鉄道写真家真島満秀氏の作品

とにかく内容が充実しています。貴重な写真や資料、これは広島電鉄のファン、路面電車ファンならずとも必見の1冊です。