※この「私鉄に乗ろう」の写真は、筆者がプライベートな旅で撮影したものです。鉄道会社さんから許可をいただいていませんので、乗車券があれば誰でも入れる場所から、手持ちで撮影したスナップ写真です。ポケットに入るコンパクト・デジタルカメラで撮影しています。小湊鉄道は2018年1月6日(土)に撮影しました。

千葉県市原市のJR東日本内房線五井駅が起点 計画では外房線の安房小湊駅が終点でした

1925年(大正14年)五井駅〜里見駅間が開業、1928年(昭和3年)上総中野まで全線が開業しました。当初は現在のJR外房線安房小湊駅付近に予定されていた小湊駅まで延伸される計画でしたが、資金難と上総中野駅で国鉄木原線(現・いすみ鉄道)と接続したことで延伸を断念しました。

営業キロは五井〜上総中野間の39.1km、軌間は狭軌(1067mm)、駅数は起終点を含め18です。全線が単線非電化で閉塞方式が3種あります。五井〜上総牛久間が自動閉塞、上総牛久〜里見間が票券閉塞式、里見〜上総中野間はスタフ閉塞式になっています。

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車両は1961年(昭和36年)から1977年(昭和52年)に導入された小湊鉄道キハ200形気動車14両が運用されています。旧国鉄のキハ20系を基本にしていますが前照灯が中央1灯から2灯式になっているため先頭部分の印象が異なっています。カラーリングもあって筆者はちょっと前の「阪神電車」に似ていると思っていました。ロングシートでトイレはありません。

都心から約1時間

東京駅から総武線快速君津行に千葉駅から直通で内房線に入って1時間ほどで五井駅です。内房線の中間駅で五井駅は最も利用者が多いそうです。残念ながら小湊鉄道に乗り換えるためにしか訪れたことがないので駅から出たことはありません。JR内房線の島式ホームから跨線橋に上がって小湊鉄道の島式ホームに降りる階段付近に出札と改札があって、小湊鉄道〜いすみ鉄道で大原まで行く片道乗車券を1700円で買って改札を通りました。ふつうに切符を買って乗ると大原まで2130円です。トップ画像は上総中野行の列車です。

小湊鉄道駅名標。JR内房線のホームが見えています。

小湊鉄道五井機関区があります。

上総中野行が出発。

小湊鉄道は駅間が比較的長く五井駅から最初の上総村上駅まで2.5kmあります。前面展望は逆光です。

上総村上駅。相対式ホーム2面2線。

上総中野方面ホーム。周囲は農地です。

駅名標。手書きっぽいですね。

2017年に国の登録有形文化財に登録された駅舎は五井方面ホームにあります。1927年(昭和2年)の開業時の建物でしょうか。かなり傷んでいます。

次の駅までは2.9kmあります。1944年(昭和19年)までは上総村上と隣駅の間に西広駅がありました。

海士有木(あまありき)駅。ここも相対式ホーム2面2線。右に登録有形文化財の駅舎があります。

上総中野方面ホーム。

駅名標。駅所在地名ですが不思議な地名です。

列車交換します。

上総三又駅までは1.8km。

上総三又駅は単式ホーム。駅舎は2001年(平成13年)に火事で消失した後に建てられたものです。

ホームで車掌さんが検札。

駅名標。駅の所在地は海士有木、近隣に三又という地名は無い様です。

長閑な田園地帯をのんびり走り始めました。【私鉄に乗ろう 40】小湊鉄道線 その2 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)