【私鉄に乗ろう 46】富山地方鉄道 本線 その2(11)
撮影:2018年1月8日
1.2kmで上市駅。全ての列車がスイッチ・バックします。
撮影:2018年1月8日
右手に除雪車両が何台かあります。
撮影:2018年1月8日
頭端式ホーム2面3線です。1972年(昭和47年)に完成した駅ビルがあります。かつては食堂街やボーリング場があったそうです。富山地方鉄道さんはホームに変則的な番号をふるのが習慣なのでしょうか、入線する単式ホームが3番線、島式ホームの中側が1番線、2・1・3という列びです。
撮影:2018年1月8日
駅名標。上市駅の歴史はちょっと複雑です。1913年(大正2年)立山軽便鉄道の上市駅が現在位置の400m北に出来ましたが1932年(昭和7年)に廃止。1931年(昭和6年)富山電気鉄道が現在位置の約600m東に上市駅を開業しますが1943年(昭和18年)廃止。現在の上市駅は1931年(昭和6年)富山電気鉄道上市駅として開業しましたが富山電気鉄道がこの駅から新たに廃止された旧上市駅まで延伸したため上市口駅に改称されます。しかし1943年(昭和18年)に旧上市駅までの区間が廃止され上市駅に戻されました。この辺りがスイッチ・バック駅になった理由ですね。
撮影:2018年1月8日
工事用貨車が駐まっていました。
撮影:2018年1月8日
進行方向が変わって宇奈月温泉方面に出発します。
撮影:2018年1月8日
シザーズ・クロッシングの正面が寺田・電鉄富山方面、右が宇奈月温泉方面になります。
撮影:2018年1月8日
宇奈月温泉方面は90度右にカーブして北上します。西滑川駅の先でさらに90度右にカーブしてあいの風とやま鉄道(元の北陸本線)に沿う形になります。
撮影:2018年1月8日
1.8kmで新宮川駅。
撮影:2018年1月8日
ホームに小さな待合室があるだけの駅です。1971年(昭和46年)富山地方鉄道は相ノ木駅と新宮川駅の廃止方針を打ち出しましたが地元の反対で存続しています。確かに周囲に人家は少なそうです。
撮影:2018年1月8日
駅名標。1913年(大正2年)立山軽便鉄道の江上駅として開業しました。1917年(大正6年)立山軽便鉄道が立山鉄道に社名変更、1921年(大正10年)宮川駅に改称されますが、1924年(大正13年)さらに新宮川駅に再改称されました。その経緯は分かりません。1931年(昭和6年)富山電気鉄道が立山鉄道を合併、滑川〜新宮川間を狭軌(1,067mm)に改軌して電化、新宮川〜旧上市間が廃止され、現在の新宮川〜上市間が新たに敷設されました。
撮影:2017年12月11日
S字カーブの先に駅が見えます。
撮影:2018年1月8日
2.0kmで中加積駅です。相対式ホーム2面2線で列車交換します。
撮影:2018年1月8日
下りホームには簡単な屋根。
撮影:2018年1月8日
駅名標。1913年(大正2年)立山軽便鉄道の堀江駅として開業しました。1921年(大正10年)中加積に駅名を改称。富山地鉄には「加積」と付く駅名が中加積、西加積、浜加積、早月加積と4つあります。この「加積」とは魚津・滑川平野の旧称加積郷から付けられている様です。
撮影:2018年1月8日
駅舎がありますが無人駅です。
撮影:2018年1月8日
【私鉄に乗ろう 46】富山地方鉄道 本線 その3(12) に続きます。
(写真・記事/住田至朗)