ヴィクトリアパークで海をバックにセルフィーを撮りまくっていたら、日に当たりすぎて体力を消耗したのか、少しお腹が空いてきました。

日本にいた時から目をつけていた香港名物フレンチトーストのお店”喜喜冰室”が近いことに気づき、行ってみることに。

公園とそのお店のちょうど間くらいのエリアに、Fashion Walk(名店坊)という商業スポットがあります。

5年程前から、古い賃貸アパートの1、2階の店舗部分を徐々にリニューアルし、セレクトショップやブランドショップが並ぶ現代的なオシャレストリートになっています。

ところどころにウォールアートも見られ、ファッションとアートで街を盛り上げていこうという気概を感じさせます。

それでもまだ、薄暗くて整備されていない路地裏も残っていますし、上を見上げれば古びたアパートも目に入るので、そのギャップがまたこの街を面白いものにしています。

ちなみにこのあたり、銅鑼湾地区は、ニューヨーク5番街に次いで世界で2番目にテナント賃貸料が高いそうです。

そんな独特な空気をすり抜けながら、ようやく喜喜冰室の近くまで到着。

本当にこの奥にお店があるのかと不安になるような路地です。

無事に見つかりました。

お店の前はこんなに賑やかで、卓球台もあって楽しい雰囲気。

店内はバスを模した座席が用意されていて、迷わずその席をゲット。

メニューも小学生の学習ドリルのようになっていたりして、雑貨好き、レトロ好きにはたまらない感じです。

ここは一番ノーマルなフレンチトーストを頼むことにします。

「焼き上がりまでに20分ほどお時間いただきますよ」とのことでしたが、きっとそれだけ時間がかかるならそれなりに美味しいのだろうという単純脳の私は、20分など気にかけません。

冰室というのは、香港に昔からある庶民のための喫茶店兼レストラン、といったようなものらしいですね。

街がどんどん近代化していく中、逆にこういう昔ながら雰囲気のお店も残していこうというコンセプトのようです。

80年代と思われる女性アイドルの写真もあったり、懐かしのグッズも飾られていました。

店内の写真を撮りまくっているうちに、ようやく噂のフレンチトーストが運ばれてきました。

おおービジュアル最高、君フォトジェニックだね!

でもこの量、食べきれるのか?と心配になりながらも、バターを載せてはちみつを大量にかけてみます。

切ってみると染み込み具合はわりと表面の方だけで、牛乳と卵が中まで入ってトロトロの、というわけではないようです。

しつこくない甘さで、意外にあっさりしていて、超美味!余裕で完食。

最高に満足した喜喜冰室体験でした。

地下鉄MTRの「銅羅湾駅」からも徒歩5分とアクセスのいい場所にありますので、皆さんもぜひ食べてみてください。
 
 
――――それではいつもの「旅にこの1曲」のコーナー!
Roberto Carlos『Café da Manhã』
フレンチトーストと言えば朝食、ということでこの曲。
厳密に言えば朝食というよりも、明日の朝モーニングコーヒーを二人で飲もうよ、というちょっとロマンチックな愛の歌ですね。
ホベルト・カルロスはもう50年以上も第一線で活躍するブラジルの国民的歌手です。ブラジルでキングと呼ばれていいのは、サッカー選手のペレと、彼だけと言われています。

noriji