しなの鉄道 老朽化の進む115系21編成56両を2019年度から新型車両に置き換え

2018.06.01

しなの鉄道115系は多くが1978年(昭和53年)製

しなの鉄道は、製造から40年が経過する115系22編成59両のうち観光列車を除く21編成56両を2019年度から2026年度までの8年をかけて新型車両に置き換えると発表しました。

115系はJRでも廃車が進み部品調達が難しくなっていることや、経年による故障件数が増加していることもあって、しなの鉄道では、ランニングコストを抑制し安全で安定した輸送を確保するためにも新型車両の導入が必要であるとしています。

新型車両は収益性を考慮して初年度は有料ライナー対応型車両3編成の導入を予定しています。総事業費は約110億円で車両購入費のうち、国3分の1、県6分の1、町村6分の1、残る3分の1をしなの鉄道が負担します。

新型車両の概要

製造者は総合車両製作所(J-TREC)。次世代型オールステンレス車両”sustina(サスティナ)”を採用予定。共通プラットフォームによる設計費用等のコストダウン、既に運用実績のあることによる初期不良等のリスク低減、さらには最新設備による安全性・快適性の向上などが目指されています。車体構造は軽量ステンレス製。主な設備として「車椅子対応様式トイレ」「自動制御式冷暖房」「ボタンによるドア開閉」「台車の空気バネ」等となっています。

編成は2両で、定員がライナー用228名、一般用が270名。

新型車両導入の効果

※JR東日本E129系

(1)安全性の向上
・車体強度の向上
・ワンマン運転時の支援機能の充実

(2)快適性とサービスの向上
・ゆったりとした車内空間(例:座席間隔 430 mm→540 mm)
・走行音と振動の低減
・自動制御方式による快適な車内温度の設定
・車イス対応洋式トイレを全編成に設置

(3)環境負荷とコストの低減
・使用電力量の削減(50%程度)による運用コストとCO2の削減
・車両検修費等の維持管理コストの削減

初年度導入車両とスケジュール

(1)ライナー用車両(2 両×3 編成)
・朝夕の有料ライナーとして使用(有料ライナーは2015年3月以来の復活、現状の快速列車の一部を有料ライナーに変更して運用)
・朝夕の時間帯以外は座席シートを転換して一般車両として使用
・土休日は観光用の有料ライナーとして使用

(2)導入スケジュール
2018年5月〜2019年3月 新型車両仕様打合せ
2019年4月       発注(補助金交付決定後)
2020年3月〜      納車・試験運転
2020年7月頃      営業運転開始

115系と新型車両の比較

しなの鉄道は、新型車両の想定写真にJR東日本E129系を使用しています。E129系は新潟支社管内の115系の置き換えに使われた車両で、短編成設備、耐寒耐雪構造を採用し、新潟支社向けの新型車両として開発されたモデルです。次世代型オールステンレス車両”sustina(サスティナ)”を量産車両で最初に採用しています。確かにしなの鉄道の新型車両にはピッタリのイメージですね

※JR東日本E129系


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