北野桝塚駅を出発しました。2面4線が単線に収束するというのも、ちょっと珍しい眺めでしょう?

ようやく単線に収束。また複線の橋梁があります。愛知環状鉄道はマジで不思議な路線です。

矢作川橋梁(335m)を渡って、岡崎の町に入ってゆきます。昔、と言ってもバブル最盛期の1990年代初頭、この矢作川で豊田おいでん祭の花火大会を眺めたことがあります。知り合いが大会のプロデューサーをやっていて「トヨタの協賛で予算規模が空前絶後の花火大会になるから見ておいた方が良い」と言われました。その言葉通り、明るい時間に歴代トヨタ車が河川敷をパレードしたり様々なイベントが行われた後、「まだ花火を上げるの?」と言う位の数、大玉花火が打ち上げられました。地元の友人に聞いても「空前絶後」だったそうです。河川敷に寝転がって花火を見ていましたが、近いので火の粉は降ってくるし、大きな打ち揚げ音で耳はき〜んと言うし、一時期花火大会に凝って隅田川や東京湾など花火を見て歩きましたが個人的にも、これを越える花火大会はないですね。いやぁ、凄かった。

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駅予告票。カーブしながら高架が下がってゆく様に感じます。複線構造に単線ですけど。

北野桝塚駅から2.2kmで大門駅。単線に単式ホーム。高架駅です。というか複線部分にホームが作られています。

駅名標。この写真では分かり難いのですが、駅の横には県道36号線が通っています。駅の東で国道248号線とクロスしていて、沿道には商業施設が林立しています。

完全に町中という雰囲気になってきました。ようやく複線になります。

1.2kmで北岡崎駅。この駅も上り岡崎方面ホームが短く、下り高蔵寺方面ホームが長くなっています。

駅名標。北野桝塚駅同様、1971年(昭和46年)旧国鉄岡多線の貨物駅として開業しています。駅の北側にユニチカ岡崎工場があって専用線が敷かれていました。1976年(昭和51年)から旅客営業を開始。国鉄分割民営化でJR東海とJR貨物に継承されましたが、1999年(平成11年)に貨物扱いを終了。2010年(平成22年)JR貨物の駅が廃止されました。

1番線上り岡崎方面ホーム。コンクリートの壁が高くて周囲が見えませんね。

では、【私鉄に乗ろう89】愛知環状鉄道線 その13 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)