デハ801見学

その1に続き……

「鯛パニック号」は仲ノ町~外川間を2往復するのですが、最初の1往復では外川に20分停車しました。外川駅は「ありがとう」――銚子駅の「絶対にあきらめない」と対になるシンプルながらインパクトのある愛称です。

外川駅には「デハ801」が展示されています。以前は「昭和ノスタルジー館」として昭和時代の日用品や玩具などが展示されていましたが、現在では全て撤去されて運行当時の状態を見学出来るようになっています。

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車内に設置されているのは映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のキャラクター等身大パネル。アニメ映画の元となったドラマは1993年に放送されたものですが、銚子でもロケが行われたそうな。

再び車内に戻り、今度は「日本だじゃれ活用協会」のだじゃれ講座が始まります。

唐突に振舞われるたい焼き。

乗車する謎のアフロ。

その正体はアフロキャベツの坂尾さん。詳しくは「アフロ農家」でお調べいただきたいのですが、美味いキャベツを作るだけでなく非常にインパクトのあるブランディングや農業体験で注目を集めている農家さんです。かつては東京でDJをやっていたこともあったそうですが、銚子の人はDJが出来ないとダメな決まりでもあるんでしょうか?

謎のアフロ集団とだじゃれ大会

「鯛パニック号」二週目はだじゃれ大会。ご覧の通りアフロ化が進行し、世界で最も乗客のアフロ率が高い車両となりました。なんだかゾンビ映画みたいですね。

最初はとにかくタイ量のだじゃれを考える「数」で勝負、ということでとにかく手を動かします。

続いては「質」の勝負。提示されたお題(写真)に沿ってパンチの効いただじゃれを生み出していく銚子電鉄アフロ―ズ。

竹本社長の鶴の一声で優勝が決定。

景品は銚子電鉄のオリジナルノート。参加賞として全員にヘッドマークのステッカーが配られましたが、くれぐれも「こんなのいらないから捨てっかー、とはしないように」とのこと。自虐に走って電車も走らせる、いかにも銚子電鉄らしい幕引きでした。

……というわけで鯛パニック号の運行はこれにて終了。およそ2時間半のイベント列車でしたが、銚子電鉄と関係者の皆さんがあまりにも手慣れていたので想像以上に楽しい時間を過ごすことが出来ました。花鯛御膳も美味しかった。ありがとう銚子電鉄。

ところで乗客がアフロ化した必然性は最後まで分かりませんでした。すれ違うチーバくん号の乗客の皆さんが、アフロで満載の電車を食い入るように見つめていたあの表情が鮮明に焼き付いています。

銚子電鉄の謎の魅力を満喫!「犬吠駅」編~ぬれ煎餅を焼け~へ続く)