勝田駅から0.6kmで日工前駅。ひたちなか海浜鉄道湊線で最も短い駅間です。

ホームがかなりカーブしています。

駅名標。日立工機にちなんで工場で使われる歯車、電気ドリル、電動ノコギリが図案化されています。開業は茨城交通時代、1962年(昭和37年)日立工機従業員専用駅として開業。何と1998年(平成10年)まで一般旅客営業をしていなかったというのに吃驚します。

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1998年までの日立工機従業員専用駅時代、35年以上にわたってこの駅に停車するのは朝の上りと夕方の下り1本だけだったそうです。ほとんどの列車が通過するので「幽霊駅」とも呼ばれたそうです。

※2019年(令和元年)10月1日、駅名が変更されました。日立工機株式会社が「工機ホールディングス株式会社」に社名変更されたことを受けて、10月1日の「電動工具の日」に駅名が「工機前」に改称されました。ひたちなか海浜鉄道さんのお知らせをご覧ください。

駅の北側、県道38号線を渡ると工機ホールディングスの広大な敷地が広がっています。写真では右側になります。

踏切を越えると右側は陸上自衛隊勝田駐屯地があります。ここも敷地が広大。

県道38号線沿いに桜並木が続き、手前のコンビニには花見の人々が集まっていました。

県道38号線を離れると次の駅です。

日工前駅から1.2kmで金上(かねあげ)駅。

駅名標。陸上自衛隊勝田駐屯地にちなんだ航空機と戦車が描かれています。1928年(昭和3年)湊鉄道の駅として開業。1944年(昭和19年)戦時下の交通統合で茨城交通の駅に。2008年(平成20年)にひたちなか海浜鉄道に移管された時は列車交換のできない棒式ホームだったのですが、どの段階か分からないのですが以前は島式ホーム1面2線の交換可能だった時代もあった様です。

2010年(平成22年)ホームの位置を勝田駅側に移動して新たに島式ホーム1面2線の交換可能な駅になりました。

ホームを阿字ヶ浦側からの前面展望で。

※2016年6月撮影

金上(かねあげ)という地名は、駅の南側に広がっていて、駅の所在地自体は金上ではありません。昭和初期に駅名が金上と命名されていますから当時は駅周辺も金上という地名だったのかもしれませんね。

久しぶりに乗る湊線です。申し訳ないのですが、天気も良いし、お花見の気分でついついリラックスしてしまい写真が些か疎かになりそうになっています。

【私鉄に乗ろう99】ひたちなか海浜鉄道湊線 その3 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)

※2020年2月20日15時18分 文中の誤字を訂正いたしました(鉄道チャンネル編集部)