※2009年9月撮影

トップ画像は2009年9月に久慈駅で撮ったキハ48 559。今年(2019年/令和元年)八戸運輸区所属のキハ48 559が他のキハ40系3両と一緒にJR東日本秋田総合車両センター(旧土崎工場)に運ばれたというニュースを見ました。廃車されるという情報でした。キハ40系500番台の寒冷地仕様も製造から37~42年を経て淘汰が進んでいる様です。ローカル線で散々お世話になった車両なので淋しい限りです。大きく重たくて轟音が凄まじいクセに亀の様にノロノロと加速するキハ40系に愛惜を覚えます。

さて八戸線は、大久喜駅を出発しました。珍しく真っ直ぐです。

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上り勾配をキハE130系は、450PS/2000rpmのディーゼルエンジンと変速機の性能が向上したことで車重の軽いキハ110系と同等の(言い換えれば電車なみの)力強さで登ってゆきます。キハ110系と同じ性能ならば、25パーミルの勾配を乗車率100%でも60km/hで登ってゆくのです。先に金浜の駅予告票が見えました。

大久喜駅から2.5kmで金浜駅。切り通しにある単式ホームと待合室の簡素な駅。駅の上に跨線橋があります。跨線橋を左(北東)に行くと小さな集落があって、その先で県道1号線「うみねこライン」につきあたります。

濡れた跨線橋から降りてきた女子校生がパラパラと降り出した雨を避ける様に待合室に急いでいます。たぶん上り列車を待つのでしょう。ホームには既に水たまりがあって、雨が降ったり止んだりしている様です。

駅名標。大久喜駅と同じく1956年(昭和31年)旧国鉄の駅として開業しました。この駅が最後の八戸市内の駅です。北西方向に5km以上離れた国道45号線沿いには住宅や商店もありますが、駅の周囲に人家は多くはありません。駅を中心にした半径500mの円内には47世帯138人が住んでいます。(2010年国勢調査)

ちなみに八戸線で駅周辺の人口が最も少ない駅は有家駅です。同じ駅を中心にした半径500mの円内に13世帯41人しか住んでいないのです。(2010年国勢調査)

雨が少しずつ強くなってきました。でも、まだ雨脚が見える程ではありません。

この駅名もすごいですよね。金浜駅から1.5kmで大蛇(おおじゃ)駅。この駅から青森県三戸郡階上(はしかみ)町に入りました。

この駅も単式ホームと待合室のシンプルな駅です。

駅名標。駅所在地が青森県三戸郡階上町大字道仏(どうぶつ)字大蛇(おおじゃ)です。かなり珍しい地名だと思います。1956年(昭和31年)大久喜駅、金浜駅と同じ年に旧国鉄の駅として誕生しました。

降り出した雨に列車を降りた人たちは待合室の軒下に。

ここから先は前面展望がガラス窓に付いた雨滴で撮れなくなりました。このまま久慈駅まで乗って14時7分に到着。八戸駅からは1時間45分でした。久慈駅発14時13分の三陸鉄道宮古行に乗って15時51分に宮古駅着。

ここから話がややっこしくなるので次回に続けます。

(写真・記事/住田至朗)