※2019年4月撮影

さて八戸発12:22発の八戸線に乗って前面展望を撮っていたら大蛇駅辺りから降雨で撮影を諦めて1時間45分後の14:07に久慈駅に到着。14:13発の三陸鉄道宮古行に乗り換えて15:51に宮古駅に到着。ザアザア雨が降っています。参ったなぁ。

※2019年4月撮影

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トップ画像と上の写真は、2019年4月に三陸鉄道盛駅から久慈駅までを一気に乗った時に停車時間に宮古駅で撮ったものです。

ところが、ここからが大問題でした。鉄道旅で全国を回っていて、頻繁に利用するホテルチェーンに予約してあったのですが、駅の周囲にホテルが見当たらず、ホテルに電話をしたら「地元のバスで来て下さい」と言われました。ザアザア雨の中荷物を持ってバス停に行くと本数が少ない!雨の中、長時間バス停で待つのはシンドイのでタクシーでホテルに向かいました。

しかし、予約したルートイン宮古は駅の近くにあるとばかり思っていたのでビックリ。マップで確認しなかったのがいけなかったのですが、チェーンの駅前ビジネスホテルが駅から歩いていけない場所にあるなんて想像もしなかったのです。

タクシーのドライバーさんに訊いたら「元々は老人ホーム用に計画された建物を東日本大震災が起こったので震災復興の緊急宿泊施設としてホテルが使っている」とのこと、駅から1800円もタクシー料金がかかってさらにビックリしました。

到着するとホテルの建物は新しくてキレイなのですが、復興工事などの関係者が長期滞在している雰囲気でした。ホテルの近所には道路と海しかありません。一番近いコンビニまでは1km以上の峠越え。夕食はホテルの食堂にリーズナブルな定食が用意されていました。

お風呂も部屋にはなく大浴場です。確かに部屋もホテルというよりも老人ホームの個室という感じでした。ベッドの横にやたらに大きな洗面台があって、デスクは無く、とにかく不思議な部屋なのです。パソコンで作業するスペースは小さな応接セットの低いテーブルです。一箇所しか無い電源が遠いのでテーブルを移動するという按配。

明朝は宮古駅発5:00という山田線各駅停車盛岡行に乗る予定です。というのは、盛岡行の各駅停車は早朝5時の次が16:09発なのです。2時間20分かかるので途中で日が暮れてしまいます。それでは写真が撮れません。9時台に快速リアスがありますが、全駅の前面展望を撮りたいので快速はNGです。盛岡発の各駅停車は17時50分と19時57分。昼間は快速リアスしか無いのです。何とも不思議な山田線のダイヤです。要は朝の5時宮古発の盛岡行各駅停車しか選択肢がないのです。

さて雨音を聞きながら眠った翌朝、4時半にタクシーを予約してもらったので宮古駅に向かいます。もちろん朝食は食べられないので駅近くのコンビニでおにぎりを買いました。しかし意気阻喪する様な激しい雨が降っています。

案の定、宮古駅に佇む盛岡行キハ110系は降りしきる雨に濡れています。雨脚が見えています。

撮影は諦めました。大人しく盛岡まで雨の車窓を眺めました。

とにかく、2019年8月後半からしばらく天候不順が続きました。

散々な晩夏の鉄道旅の顛末。次回に続きます。

(写真・記事/住田至朗)