銀座線路線図

鉄道チャンネルMCの柏原美紀が、東京メトロ全線完乗を目指しながら、都内の魅力を再発見致します!今回は銀座線(渋谷駅~三越前駅)。

渋谷駅
渋谷駅周辺
渋谷駅工事の様子

現在、銀座線の渋谷駅は東急百貨店の中にホームが併設されていますが、2021年度(予定)には東へ130m移されます。
2009年1月より移設工事に着手し、以前深夜に取材した際は屋根を構築中でしたが、覗いてみると屋根は既に完成していました。上から眺めると工事の様子がよくわかりますね(渋谷ヒカリエより撮影)。
詳細は以下の記事よりご覧ください(動画あり)。
【お騒がせトーク配信「しゃべ鉄気分!」~銀座線渋谷駅 新駅舎屋根スライド工事 報道公開!にて、みき鉄!~】https://tetsudo-ch.com/4942310.html
【銀座線渋谷駅工事現場へ潜入!】https://tetsudo-ch.com/4883520.html

1000系

銀座線といえば「1000系」ですよね。レモンイエローのカラーリングが可愛いレトロチックな車両です。2012年にデビューし、日本初の地下鉄電車でもある初代1000形をイメージした黄色い外観やレトロな前面デザインが特徴的。カーブを通過しやすいように特殊な台車が使われているようですよ。

銀座線「渋谷駅」

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銀座線は日本最初の地下鉄。開業90周年時には、開業時の車両を模した特別仕様車が2編成導入されました。銀座線の車両は一般的な鉄道車両より小さいため、各所にガラスを使用するなど狭さを感じさせないデザインが施され、車内の色調も明るくなりました。

新橋駅
SL「C11形 292号」

渋谷駅から乗車し、新橋駅で下車。新橋といえば、鉄道発祥の地として有名ですよね。駅前の大きなSLは、新橋駅から一番列車が出発した鉄道発足100周年記念に合わせ、地元商店街や町会の活性化を目的に昭和47年(1972年)から展示されているそう。「C11形 292号」は1945年に日本車輌製造によって造られ姫路機関区に配属、播但線や姫新線で活躍していた過熱式のタンク式蒸気機関車です。

C11形 292号を背後から
角張った形の蒸気溜と砂溜

ボイラー上部の蒸気溜、砂溜が角張った形になっているのが特徴で、太平洋戦争による戦時体制のために大量生産できるよう製造を簡略化したそう。

京橋駅
オシャレな「FAUCHON LE CAFE」にて

SLの歴史に浸った後は、京橋駅で下車してぶらり旅。銀座・日本橋エリアは静かでオシャレなお店が多く上品な街ですね。小腹が空いたのでカフェに寄りました。「FAUCHON LE CAFE(フォション・ル・カフェ)」は1886年にパリのマドレーヌ広場で創業された「FAUCHON」のカフェ。世界から賞賛を浴びる美食トップブランドです。パリでお茶しているような感覚になりました。

「クレームブリュレ」と「ショコラ フォション」

私が頂いたのは「クレームブリュレ」と「ショコラ フォション」(チョコレートドリンク)。クレームブリュレのほろ苦いカラメルと濃厚なカスタードクリームが絶品でした。パリに本店を構えるだけあって、ショコラの味も本格的。スイーツ好きの私にとってはとても幸せな休憩でした。

日本橋
小説や映画で有名な「麒麟の翼」像

再び、銀座・京橋エリアをお散歩。日本橋駅や地名の由来ともなった「日本橋」を発見しました。中央区を走る中央通(国道1号線)を流れる日本橋川にかかる橋で、徳川家康が幕府を開いた1603年(慶長8年)に架けられたと伝えられています。江戸の街を造るために諸大名に工事をさせ、江戸城と江戸湾をつなぐために平川という川を延長し、この川に架けられた橋が後に日本橋となったそう。

「道路元標地点」

日本橋は、東海道をはじめとする五街道の起点としても有名ですよね。今でも国道1号をはじめ、いつかの国道の起点となっています。

三越前駅

三越前駅まで歩いて今回のメトロ旅は終了。銀座線は、最先端が集う街中に、様々な歴史の原点が残る素敵なエリアでした。
つづく。。。

<東京メトロ路線図>

※「柏原美紀のゆるく完乗する話。」の写真は柏原、神森がプライベートで撮影したものです。東京メトロさん、いつも楽しい旅をありがとう!!

(記事:柏原美紀、写真:神森沙織)