東武鉄道株式会社は9月27日、東武アーバンパークライン全線(大宮~船橋間)で急行列車の運転を開始、最終列車の大幅な繰り下げ、柏発の特急や区間急行の新設などを盛り込んだ大幅なダイヤ改正を行うと発表しました。実施時期は2020年3月の予定です。

東武アーバンパークライン全線で急行列車の運転を開始

急行列車の停車駅は大宮、岩槻、春日部~運河間の各駅 、流山おおたかの森、柏、高柳、新鎌ケ谷、船橋。都心に向かうジャンクション駅への速達性が向上します。

東武アーバンパークラインダイヤ改正後の種別・停車駅 「区間急行」については後述

柏~船橋駅間で朝・夕夜間ラッシュ時間帯に毎時2本急行列車を新設し、所要時間を朝ラッシュ時間帯は9分、夕夜間ラッシュ時間帯は最大11分短縮します。

朝ラッシュ時間帯の短縮イメージ
夕夜間ラッシュ時間帯の短縮イメージ

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これにより、JR各線に接続する柏・船橋や、新京成電鉄や北総鉄道と接続する新鎌ケ谷などの各ジャンクション駅を利用する通勤・通学の利便性が向上します。

日中時間帯については、大宮~船橋間でも毎時2本急行列車を新設し所要時間を最大16分短縮します。新たに急行運転を開始する千葉北西部エリア(運河~船橋)の利便性が大幅に向上することで、日中の外出がより便利に。

日中時間帯の短縮イメージ

各ジャンクション駅における最終列車を繰り下げ

他社線と接続するジャンクション駅の最終列車運転時刻を最大約30分繰り下げます。

大宮駅……JR高崎・宇都宮線、埼京線の最終列車との接続
流山おおたかの森駅……つくばエクスプレスの最終列車との接続
柏駅……JR常磐線との接続
新鎌ケ谷駅……北総鉄道の最終列車との接続
船橋駅……JR総武快速線の最終列車との接続

各接続予定は2019年9月現在の他社線ダイヤに基づきます。

平日夜に「特急アーバンパークライナー」を新たに設定

平日夜の着席通勤需要に応えるため、特急列車「Revaty」による柏発 清水公園・春日部方面の特急アーバンパークライナーを新設します。同列車はリクライニングシートに加え、Wi-Fi環境、コンセントを備えています。

区間急行の新設

平日朝・夕、土休日朝・夕夜間の大宮~柏間において、運河~柏間各駅の列車頻度を確保するために「区間急行」を新設して運行します。

鉄道チャンネル編集部 画像:東武鉄道