富山駅は2019年7月は工事中でした。元来北陸本線と高山本線というJR西日本の駅でしたが、北陸新幹線が開通したため北陸本線は並行在来線となり、金沢駅~倶利伽羅駅間(石川県部分)はIRいしかわ鉄道に、倶利伽羅駅~市振駅間(富山県部分)はあいの風とやま鉄道、市振駅~直江津駅間(新潟県部分)はえちごトキめき鉄道の各第三セクター鉄道会社に移管されています。

青春18きっぷでリーズナブルにノンビリと鉄道旅を楽しむ筆者個人としては、この新幹線の開通は単に不便になったダケです。北陸本線が、353.8kmから176.6kmと半分以下になってしまったのです。

青春18きっぷを使う場合の特例は「通過利用」です。IRいしかわ鉄道の場合なら普通列車でJR北陸本線から西金沢駅を通ってJR七尾線の中津幡駅から七尾駅まで利用する時はIRいしかわ鉄道の金沢~津幡間は無料になります。同様にあいの風とやま鉄道は富山駅~高岡駅間の通過利用はOK。

言い換えれば、津幡駅~高岡駅間は「通過利用」できないのです。金沢駅から高岡駅間もIRいしかわ鉄道(金沢駅~倶利伽羅駅=370円)とあいの風とやま鉄道(倶利伽羅駅~高岡駅=470円)の840円が必要です。もちろん津幡駅と高岡駅で面倒ですが一度ずつ下車すれば「通過利用」区間を除いた610円(IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道の他社間割引料金)で済みます。

※2018年1月撮影

でも、青春18きっぷの最大の利点はJR旅客各社線なら始発から24時まで乗り放題で細かいコトを考えずに気のむくまま、という気楽さが良いのです。

しかし並行在来線の第三セクター化で事態は面倒臭いコトになってしまったのです。北海道に渡るのも割高になりました。

閑話休題。

富山駅のホームは、駅名標を含めてあいの風とやま鉄道のホームという雰囲気です。奥に北陸新幹線ホームが見えています。かつての高架ではなく地上にホームがあった頃が夢の様です。

富山駅14:05発の高山本線猪谷行が発車します。西に向かいます。

ここで旧北陸本線/あいの風とやま鉄道(電化)と高山本線(非電化)が組んずほぐれつ。

シーサス・クロッシングが好きだということもありますが、昔から錯綜する線路を進んでゆくのはドキドキします。

右(北)側の複線があいの風とやま鉄道です。左は北陸新幹線。

ここで頭上の架線はなくなります。神通川をあいの風とやま鉄道と並んで渡ります。

下り7.3パーミルの勾配標。手前にピントがあっています。すみません。奥がボケボケ。

渡り線がありますがあいの風とやま鉄道は北陸新幹線に沿って右に、高山本線は新幹線の高架下をくぐって左(南)にカーブします。

しばらく真っ直ぐが続きます。左側(南東)には富山大学五福キャンパスがあります。富山地方鉄道軌道線の大学前終点まで来た事がありますが、1kmほど離れているダケです。

単線が複線になります。駅ですね。

正面ど真ん中に信号機というのは珍しくないですか? 駅構内に空き地が広がっているのは、かつては専用線が複数ある大きな貨物駅だったからです。しかし1996年(平成8年)貨物取扱は臨時となり貨物設備は全て撤去されました。

相対式ホーム2面2線の西富山駅です。富山駅から3.6km。入線する上り1番ホーム側に木造駅舎があります。降りて駅舎の写真を撮りたかったけれど、次の猪谷行はほぼ1時間後です。

駅名標が遠かった・・・。駅は、1927年(昭和2年)国有鉄道飛越線の富山駅~越中八尾駅間開通時に設けられました。1934年(昭和9年)飛越線は高山本線になります。国鉄分割民営化でJR西日本とJR貨物の駅になります。1996年(平成8年)には無人駅になっています。

・・・、実はここまで【非電化路線に乗ろう】のコラムとして書いたのですが、やはり全駅をレンタカーで回って駅舎、ホーム、駅名標などをキッチリ撮影した上で続ける方が良いと判断したので【50代から始めた鉄道趣味】に変更しました。

【50代から始めた鉄道趣味】238 高山本線03 に続きますが、それがいつになるかは未定です。ただし、このコラムを2019年10月25日に記しています。掲載予定の2020年2月12日までは時間があるので、高山本線の全駅激写ができたら、このまま明日に掲載は続きます。その場合は、西富山駅舎からになる予定です。

※追記 2020年2月12日現在、未だ高山本線の撮影に行くことができていません。従いまして、期限未定ですが【50代から始めた鉄道趣味】の続きは休載になります。新たな展開を始める可能性はございます。宜しくお願いします。

(写真・記事/住田至朗)