WILLER株式会社は2月3日(月)、MaaSアプリ「WILLERS」のAndroid版にQR決済機能を追加しました。同時にUI・UXのリニューアルや多言語対応も行われ、デザインやアイコン配置が新しくなっています。

WILLERSとは

「WILLERS」は人口減少や高齢化などがもたらす社会課題解決策のひとつとして同社が提供しているMaaSアプリ。iOS版とAndroid版がリリースされており、現在は「ひがし北海道エリア」と「京都丹後鉄道沿線エリア」で使用できます。

同アプリでは鉄道やバス・タクシーなど様々な交通手段を一緒くたにして現在地から目的地まで経路検索をかけ、選んだルートの体験や交通を一括予約・決済し、自分だけの旅程を組むための機能が提供されています。

WILLERS使用イメージ
多言語対応イメージ

QR決済機能概要

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今回Android版に追加されるQR決済機能は二つ。事前購入することなく利用時に即時決済できるサービスと、アプリで事前購入した乗車券等の情報を利用時に認証できるサービスです。

即時決済利用時は、アプリに即時決済用のQRコードを表示させます。これを駅や車内に設置されたQRリーダに乗車・降車時にかざすことで支払いが完了。決済にはあらかじめ登録しておいたクレジットカードを使用します。

即時決済イメージ

事前予約利用時は、事前予約した際に発行されるQRコードを同様の方法でリーダにかざすことで予約情報を認証させます。サービス利用中は画面上に有効であることが表示されます。

事前予約利用時イメージ

なお、京都丹後鉄道沿線地域MaaS推進協議会(丹鉄MaaS推進協議会)によれば、区間運賃に対応したQRコードによる即時決済は日本初のサービスとのことです。

2月10日から丹鉄沿線で実証実験

実証実験イメージ 画像:京都丹後鉄道沿線地域MaaS推進協議会

丹鉄MaaS推進協議会は京都丹後鉄道や全但バス、丹後海陸交通にWILLERSアプリによるQRシステムを導入し、QRコードによる決済と認証を取り入れた実証実験を実施します。実験期間は2020年2月10日(月)~3月31日(火)予定。

読取端末設置個所は以下の通りです。

・丹鉄特急車両の車両内、普通列車内、有人駅改札
・全但バスや丹後海陸交通のバス車内(伊根線・経ヶ岬線・蒲入線)
・丹後海陸交通のケーブルカー、天橋立観光船、伊根湾めぐり遊覧船

QRコード利用可能路線 画像:京都丹後鉄道沿線地域MaaS推進協議会

丹鉄MaaS推進協議会は本サービスの実施により、鉄道とバスを組み合わせたシームレスな乗降を可能とすることで利便性の向上を図り、QRシステムから取得したデータを地域ニーズに根差した新交通サービスの企画や地域計画に役立てるとしています。

鉄道チャンネル編集部