トンネルのてんこ盛り【駅ぶら03】京浜急行82
トップ画像は、逸見駅上りホームの品川側の端部から撮った4連続トンネル、手前から「18」「17」「16」番です。一番奥に安針塚駅横の「15」番トンネルも見えていますがトンネル中でカーブしているので安針塚駅までは見えません。正に「谷戸地形」の典型的な様相ですね。
逸見駅では相対式ホーム2面2線の中央部に上下通過線が設けられています。ホーム長は6両編成対応。
下りホームの向こう側にはまたトンネルがあります。「19」番トンネルです。中央の通過線はカーブしていて、下り線が40km/h、上り線も65km/hに通過速度が制限されています。
【駅ぶら】カットです。上りホームから浦賀方面を見ています。トンネル番号、写真を拡大すると「9」だけ見えました。浦賀側は山になっています。
上りホームの品川側端部から品川側を見ています。トップ画像は、このカットを望遠レンズで撮ったものです。
駅名標。1930年(昭和5年)湘南電気鉄道の駅として開業。当初は島式ホーム1面2線だったそうです。京浜電気鉄道、戦時下の私鉄統合で大東急を経て戦後1948年(昭和23年)改めて京浜急行電鉄発足で京急の駅になりました。1958年(昭和33年)待避設備のある現在の相対式ホーム2面4線になります。2013(平成25年)~2014年(平成26年)バリアフリー化でホームとのエレベーターが設置されました。
ちなみに「逸見(へみ)」という珍しい地名ですが、ネット上には様々な情報がありました。逸見は戦国時代から確認できる村名だそうです。相模国三浦郡逸見村です。その出自は甲斐国の地名。源氏一族の者が甲斐に流罪になり、地元で勢力を伸ばし、甲斐源氏が支配した地名の逸見を名乗ったという歴史があります。鎌倉時代この辺りが、和田合戦で討ち死にした逸見次郎という武士の所領だったことが地名の由来かもしれません。この逸見次郎が甲斐に落ちた源氏の一族かどうかはわかりません。地名は調べるといろいろ面白いことがでてきますが細部がなかなかパズルの様にはハマってくれません。
ホーム下に通路があって改札口に向かいます。
改札口。もう16時なので【駅ぶら】撮影(初日)はこの駅で終了します。
駅出入口。京急さんのホームページによれば開業以来ほとんど変わらない佇まいとのことです。駅周辺はかつての浦賀道の面影を残しています。
京急線と垂直に交わって国道16号線、JR横須賀方面に向かう道路に出ました。この辺りのランドマークになっている高層マンションのウェルシティ横須賀が見えます、あのマンションの向こうは横須賀港です。
さて次回は逸見駅周辺の【駅ぶら】ですが、浦賀道を探してJR横須賀駅から逸見駅まで踏破します。これがまたまた坂だらけですが眺望が素晴らしいのでお楽しみに。
【駅ぶら03】京浜急行83 に続きます。
(写真・記事/住田至朗)