地方ローカル鉄道が、流行りのVisa タッチ決済で乗り降りできる時代―――。

WILLER、三井住友カード、QUADRAC、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、三井住友銀行の5者は、日本の鉄道で初めて、Visaタッチ決済を京都丹後鉄道に11月25日から導入する。

京都丹後鉄道のキャッシュレス決済サービス、Visaタッチ決済は、均一運賃(1回券・1日券など)だけでなく、車両の GPS を活用することで距離制運賃(距離にもとづき変動する運賃)の決済も可能に。

利用イメージは、乗車時と降車時に、駅や車内に設置された読取端末のVisaタッチリーダーにVisaのタッチ決済対応カード(クレジット・デビット・プリペイド)をかざすだけ。これで運賃の決済が完了する。利用履歴は、Webサイトで確認できる。

今回は、海外鉄道では広く利用されている Visaタッチ決済の仕組みに、日本国内で求められる高速処理のニーズに対応したシステムを導入。スピーディーに決済が完了するのが特徴。

このVisaタッチ決済導入で、地元客や訪日外国人などの来街者も、券売機できっぷを購入する手間がなくなる。また、日常的に利用している決済手段がそのまま利用可能なため、安心かんたん便利に利用でき、公共交通の利便性が向上するという。

Visaタッチ決済は今後、MaaSアプリや鉄道、バスを含むさまざまな交通サービスへ展開する構え。

各社の役割は、WILLERがサービス企画・設計、三井住友カードがVisaタッチ決済導入支援、QUADRACがキャッシュレス運賃決済プラットフォーム提供、ビザ・ワールドワイド・ジャパンがVisaタッチ決済に関するソリューション提供、三井住友銀行がサービス導入のエリア展開協力。

Visaのタッチ決済は、日本を含む世界約200の国と地域で展開されている国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法。

利用者が対応のリーダーにタッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)やスマートフォンをかざすだけで、サインも暗証番号の入力も不要でスピーディーかつ安心・安全に支払いが完了するシステム。すでに全世界では、Visaの対面取引の43%がタッチ決済で行われているという。