マンション群のなかにしれっといる、鉄軌道の保線作業車、黄色い砂利積載車やミキサー車。しかも留置線の線路はどこへもつながってない。ここ、どこ?

ここは、東京都 江東区 大島9丁目9。江東区と江戸川区の境界にまたがる、都営新宿線 東大島駅 の南側にある土地。

鉄道用保線車両があるってことは、線路は都営新宿線につながってるのか……と想像できるけど、その本線につながる線路が、ない。

ADVERTISEMENT

実はここ、地下にある広大な車両基地、大島車両検修場の保線用車両基地。10両編成22本がとめられる車両基地は地下1階、東大島駅の北側の大島小松川公園の地下にある。

この保線用車両は、地上から運ばれたバラストなどを、地下へと下ろす役目を担っている。

新宿線の新型車両も、この保線車両基地から地下へクレーンで入れる。廃車などで基地から搬出するさいは逆の行程。

この東大島駅のまわりには、地上に東京都交通局 大島総合庁舎、北側に大島車両検修場 本屋、換気塔などいろいろある。

阪神 武庫川駅と似たつくりの東大島駅

東大島駅自体もおもしろい。旧中川の両岸にかかる格好でホームがある。小松川口(東口、左岸)が東京都江戸川区、大島口(西口、右岸)が江東区。2面2線。

阪神 武庫川駅も似たつくり。武庫川の両岸にホームがかかる格好で、東改札口(左岸)兵庫県尼崎市、武庫川線ホームがある西改札口は西宮市。

さらに、地上からだけでは難解なのは、大島車両検修場へとむかう連絡線のルート。本線からどうやって分岐して、大島小松川公園の地下にある車庫へと結ばれてるか? 詳細はまたこんど伝えるとして、この動画↓↓↓でそのルートを想像してみて。