駅構内&車内 オフィス化のトレンド、WEB会議の拡大でニーズ高まる 個室スペース や Wi-Fi 車両

2021.02.03

――― Zoom などを使ったオンラインミーティングやWEB会議が普及拡大するなか、鉄道の駅構内や車両内にも、個室型ワーキングスペースやシェアオフィス、Wi-Fi エリアが増えてきた。

富士フイルムグループの富士ゼロックスと東京メトロは、個室型ワークスペース「CocoDesk」を2月2日から順次拡大し、総設置台数を現在の47台から63台に増やす。

この CocoDesk は、ビジネスパーソンが外出先や移動中のスキマ時間を活用し、密閉・密集・密接を避けながら、安全・快適にテレワークを行える個人専用のワークスペース。机・いす・電源コンセント・USBコンセント・無線LAN・大型モニターなどが個室にセットされている。

今回の CocoDesk 設置拡大は、これまでとは違う意図がある。それは、ビジネスパーソンが自宅近くで集中し安心して仕事やオンライン会議を行えるよう、設置場所を選別した点。

新たに CocoDesk を設置する場所は、横浜市内、相鉄線二俣川駅直結の商業施設「ジョイナステラス二俣川」(同市旭区)、ショッピングモール「トレッサ横浜」(同市港北区)といった駅以外にも展開する。

また、東京メトロ 渋谷・日本橋・六本木・東銀座・新御茶ノ水・麴町・豊洲駅と、大手町駅直結の東京サンケイビル地下フロアにも設置する。

JR東日本も「STATION BOOTH」を各地に展開 「車内 Wi-Fi をもっと」の声も

JR東日本も、「駅ナカ×シェアオフィス」と題した STATION WORK を展開。ブース型のシェアオフィス「STATION BOOTH」を各駅に配備している。

こちらは、同じサイズの個室に机・いす・電源(2口)・USBポート(1口)・コート掛け・傘立て・空調(一部の箇所を除く)・モニタ・無料Wi-Fiなどがセットされている。

東京メトロ版もJR東日本版も、利用料金は15分250円。これがいま、テレワークやリモートワークの時代に、満室になる時間もあるほど人気。

その理由は、オンラインミーティングやWEB会議で重要度や守秘義務の高い会話が増えてきたことから。

あのDPEショップ「パレットプラザ」「55ステーション」や、駅ナカでよくみかける証明写真BOXを手がけるプラザクリエイト(東京都中央区)が、ZOOM や Microsoft Teams といったオンライン会議に最適な個室空間「One-Bo」(ワンボ)を今月発表したのも、こうしたニーズを反映しての動き。

◆プラザクリエイトがオンライン会議に最適な個室空間「One-Bo」を開発! 独自の演出技術や割安価格に注目
https://tetsudo-ch.com/11138850.html

車内でWEB会議やオンラインミーティングができる空間も

また、「列車移動中にWEB会議などができる空間を」というニーズに応えるサービスも出てきた。

JR東日本は、東北新幹線などの列車内でWEB会議などができる車両が出現。協賛各社の最新デバイスも体験できるということで、実証実験の出だしも好調という。

◆JR東日本 新幹線オフィス実証実験で最新ウェアラブルデバイスや情報マスキング音が体感できる!
https://tetsudo-ch.com/11138088.html

いっぽうで、Twitterなどにはこんな声も。

「JR東日本の普通列車グリーン車に Wi-Fi を入れてほしい」「2階建てグリーン車の車端部1階フロアをリモートワーク専用にしてほしい」

東京メトロは電車内の無線LAN環境をいち早く整え、旧型車両でも Wi-Fi が入るようにした。

東京メトロのように、首都圏の電車はみな車内 Wi-Fi をすぐに増設できる……とはいかないらしい。いろいろ難しい課題もあるという。

日本民営鉄道協会は、大手民営鉄道業界が Wi-Fi を導入するうえでの課題について、コスト・サービス連携・利用促進・周知などを指摘している。

コスト面では、設備投資・保守運用・利用可能範囲拡大には多額の費用が要るうえに、無料 Wi-Fi 提供は直接的には鉄道利用者の増加が見込めないなかで費用回収が難しいといった課題もあるという。

また、車内 Wi-Fi は、相互直通運転する列車などで「調整が必要」「他社線区間での通信環境の把握、関与など」といった課題があるとも伝えていた。

――― 広がりをみせる駅構内・車内のオフィス化。グリーン車や特急車両、座席指定列車などの一部に、「WEB会議OK」の空間は出現するか。


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