サントリーMONOZUKURIエキスパートとユニ・チャームは、静岡~福岡の貨物列車 鉄道コンテナで商品の一部を共同で輸送する。2月中旬から本格稼働させ、物流の環境負荷低減をめざす。

今回、静岡の出荷拠点から配送されるサントリーの飲料全般と、静岡で生産されるユニ・チャームの衛生用品を、鉄道コンテナに同載し、福岡の各物流センターに輸送する。

積載例の画像には、サントリーの飲料商品が下に、ユニ・チャームの衛生用品が上に載っているのがわかる。

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両社が共同で輸送するメリットは、重量荷物である飲料と、軽量荷物である衛生用品の組み合わせで、積載効率を上げることができる点。年間を通じて物流量のピークが異なる点などがあげられる。

こうしたメリットが見い出せることから、今回の共同輸送が実現。週1回の共同輸送で、CO2排出量を両社合計で年間約2トン削減できる見込み。

サントリーグループは、水や農作物など自然の恵みに支えられた食品酒類総合企業として、「水と生きる」をステークホルダーとの約束、「人と自然と響きあう」を使命に掲げ、サステナビリティ経営を推進。

同社は気候変動対策について、2050年までに温室効果ガス排出の実質ゼロをめざし、さまざまな取り組みをすすめていく。

また物流については、人手不足、配送量の増加、働き方改革への取り組みなど、とりまく環境が大きく変化し、持続可能な物流の実現は、重要な課題のひとつに。

サントリーグループはこれまで、北海道 帯広エリアでの日清食品との共同配送、他の企業と協力し原材料の輸入用コンテナを効率的に利用するコンテナラウンドユース、ビール4社でのモーダルシフトの取り組みなどを実施、他社との共同物流にも積極的に取り組んできた。