1990年から1997年にかけて、日立製作所や川崎重工業、日本車輌製造、近畿車輛などでつくられた都営地下鉄 浅草線 5300形。歌舞伎顔の新型5500形の増備が続き、その数を減らしている。

2月には、日立製作所で1992年につくられた5311編成が自走で直通先の京急久里浜へむかい、廃車・解体を待つ。5300形は、1~4次車までが短い前面スカート(画像右)、5~7次車が大型スカートをつける。今回、解体する見込みの5311編成は、短いスカートの4次車。

5300形は、京急の「先頭車がモータつき電動車(M)」にならい、間にモータなし中間車(T)をはさむ組み方で、M-T-M-T-T-M-T-M というバランスの8両編成を組む。

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ボディはアルミニウム合金製。全体を白く塗り、前面窓まわりをブラック化し貫通扉をオフセットした点も当時のトレンドか。

5500形の最高運転速度120km/h、設計最高速度130km/hに対し、5300形は最高運転速度110km/h、設計最高速度も110 km/h。最終編成の5327編成のみ120km/hに設定している。

この最高110km/hという5300形のスペックから、120km/h運転が行われている成田スカイアクセス線には乗り入れない。

―――いよいよ残り数本となってきた都営地下鉄浅草線5300形。馬込車両検修場で5300形が並ぶ姿(↑↑↑画像)も、過去ファイルに。

◆11/16一般公開する馬込車両検修場は歩道橋からも一望できる、歩いてみると「実はここは…」がいろいろ
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