「ハリウッド/バイン駅とボーリング・カンパニーの試験トンネル」

「ルジェフスカヤ駅と第42地下壕」

「ニューヨーク市地下鉄大解剖」

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そんな、どれも詳しく知りたい地下の話題を、貴重な写真やイラスト、詳細な路線図や解説でまとめたビジュアル書籍が発売された。

その名も 『世界の地下都市 大解剖 立体イラストで巡る、見えない巨大インフラ』。

世界32都市の地下構造物をぶつ切りにした大図鑑で、近代都市はいかにして地下空間を拡張してきたかがわかる一冊。マーク・オーブンデン著、梅田智世・竹花秀春 訳。つくったのは、日経ナショナル ジオグラフィック社。

本書は、世界の地下を知り尽くした奇才マーク・オーブンデンが、世界32か所の大都市地下空間に建設されたさまざまな構造物を解説し、地下構造の謎や拡張の秘密に迫るビジュアル書籍。

近代以降の都市の地下には、急増する人口に合わせ、巨大な地下構造物が次々と建設された。下水道や道路トンネルに始まり、商店街や映画館、体育館やプール、倉庫や金庫、核シェルターなど、大都市の地下は、人間の欲求を満たすさまざまな構造物であふれているという。

初期の地下鉄建設の貴重な写真やイラスト、地下鉄発展史も

こうした地下構造物の間を縫うようにして、近代都市の象徴ともいえる地下鉄ネットワークが隅々まで張り巡らされている。

本書では、大都市の成長過程をたどりながら、決して外側からは見ることのできない地下構造物の全容を、細密イラストレーター、ロバート・ブラントの精密な立体イラストや写真を駆使し、大判で迫力のある誌面で紹介。

初期の地下鉄建設の貴重な写真やイラスト、詳細な路線図など、都市ごとの地下鉄発展史も明らかにしている。おもな内容は下記のとおり。

◆南北アメリカ―――ロサンゼルス(アメリカ)ストリートカーとともに育った街/メキシコシティ(メキシコ)かつての湖に広がる街/シカゴ(アメリカ)一段高くなった街/トロント(カナダ)全天候型のショッピングモール/ブエノスアイレス(アルゼンチン)迫害と穴の歴史ほか

◆ヨーロッパ―――ジブラルタル(イギリス領)謎めいた岩山/マドリード(スペイン)迷路とメトロ/リバプール(イギリス)世界初の鉄道トンネル/パリ(フランス)ヨーロッパの穴あきチーズ/アムステルダム(オランダ)運河の下に潜むもの/ヘルシンキ(フィンランド)街全体をシェルターに/モスクワ(ロシア)秘密の地下空間ほか

◆アジアとオセアニア―――ムンバイ(インド)7つの島からなる都市/北京(中国)手作業で築かれた地下都市/東京(日本)超巨大都市の地下にあるもの/シドニー(オーストラリア)どこにも行きつかない道

◆世界32カ所の巨大地下都市を大判で迫力のある誌面で紹介。大都会に住む人間の欲望が詰まった世界が丸見えに!

◆ナイフでケーキを切るようにぶつ切りにした立体イラスト!決して外側からは見られない地下構造物を細密まで紹介!

◆「地下神殿」とも呼ばれる首都圏外郭放水路など、東京の超巨大地下構造物の秘密に迫る!

ビジュアル書籍『世界の地下都市大解剖 立体イラストで巡る、見えない巨大インフラ』は、定価3200円。224ページ、ハードカバー、サイズは295mm×242mm。