パラミロン研究会は、コロナ禍で顕在化している社会課題「不安疲労」の実態と、その軽減方法についてオンラインセミナーを開催。

セミナーには、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門 矢澤一良 部門長(パラミロン研究会 会長)、内分泌・糖尿病専門医 東海大学医学部 久保明 客員教授、京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器病専門医 内藤裕二 医師が登壇。

久保明医師は「不安疲労」の実態や疲労感軽減効果が判明した成分「パラミロン」について説明し、内藤裕二医師は「不安疲労」軽減のための新たなアプローチ「腸ツボ」について解説した。

恐れや不安などから生じる「不安疲労」

この「不安疲労」とは、恐れや不安などから生じる「何となくだるい」「気持ちが重い」といった疲労感で、このコロナ禍での新たな社会課題のひとつとして注目されている症状のこと。

今回、パラミロン研究会は、疲労軽減効果が確認されている多糖体「パラミロン」の最新研究を通じ、「不安疲労」軽減のためのアプローチとして「腸ツボ」に着目した調査・研究の結果を説明した。

多くの可能性を秘めた注目の成分「パラミロン」

パラミロンは、ユーグレナだけが生成する多糖体。腸に直接作用し、健康の維持・増進に働く、多くの可能性を秘めた注目の成分。

矢澤会は、このパラミロンについて、「これまでの研究で、身体的・精神的疲労感軽減、免疫賦活の他、血糖値の上昇抑制や、LDLコレステロールの低下といった代謝機能改善など多くの健康効果が確認できている」と話す。

コロナ禍における新たな社会課題「不安疲労」の実態

久保医師は、「女性に不安疲労の割合が高い3つの要因」「不安疲労の正体は、自律神経の機能低下」という2つの現場を伝えた。

「不十分な社会的サポート、女性特有の体調変化に加わる自己の体調への繊細さ、コロナ後遺症も女性が男性の1.4倍という、3つの視点から女性が不安疲労に陥りやすい」

「不安疲労の正体は、精神的なストレスにより自律神経の機能低下にある。自律神経は活発な活動をするための交感神経と、体を休ませるように働く副交感神経のバランスで成り立っている」

「このバランスが乱れることで、神経系・免疫系・内分泌系によって保たれている体の健康を維持する機能であるホメオスタシス(恒常性)を低下させる」(久保医師)

「不安疲労対策には、副交感神経の働きをスムーズにすることが重要」

久保医師は、「不安疲労対策には、副交感神経の働きを促すことがポイント」とし、具体的な方法として、吐く息を普段より長めにする呼吸法、姿勢を正したウォーキング、腸のケアなどを挙げた。

また、腸のケアの方法のひとつとして、パラミロン(EOD-1)の摂取による身体的・精神的疲労感の軽減などの試験結果についても解説。

久保医師は、「不安疲労は活性酸素とともに老化を加速される可能性があるとともに、不安疲労の状態が続くと、うつなどにもつながる恐れがあるから、こまめな対策が必要」と説明した。

腸からの新たなアプローチ「腸ツボ」

内藤医師は、不安疲労への「腸ツボ」刺激の有効性について解説。

「脳腸相関といわれるように、腸は第2の脳として機能していることがわかっている。近年の研究では、消化管は消化・吸収機能だけではなく、さまざまな化学的・物理的刺激を感受するセンサーとしての役割を担い、神経系・免疫系・内分泌系の細胞を活性化することがわかってきた」

そのセンサー機能こそが、「腸ツボ」という。

パラミロンが「腸ツボ」を刺激、精神的・身体的疲労感を軽減

内藤医師は、「この「腸ツボ」への刺激により、腸から脳へシグナルを送り、精神的・身体的疲労感を軽減させるのがパラミロンである」と紹介。

「その根拠としてパラミロンは体内で吸収されず、腸内細菌のエサになることもなく、そのままの形で排泄されるにも関わらず、神経系・免疫系・内分泌系の各機能が活性化する」

内藤医師は最後に、「パラミロン(EOD-1)によるヒト試験によって、精神的・身体的疲労軽減、免疫力の向上が確認されており、こうしたパラミロン(EOD-1)の働きは腸内に存在する化学的・物理的刺激を感受する腸センサー機能「腸ツボ」を介したものと考えられる」と見解を伝えた。