東京メトロ千代田線の“北側の終点”北綾瀬。ここ北綾瀬の先に広がる綾瀬車両基地では、千代田線のほか、有楽町線・副都心線・南北線・埼玉高速線の5路線の車体検査や完成検査などが行われている。

千代田線の路線に、どうやって有楽町線や副都心線の電車が入ってくるかはここ↓↓↓
◆国会議事堂前の地下に公表されてない線路がある
https://tetsudo-ch.com/11262287.html

今回は、南北線・埼玉高速鉄道線を走る電車が、どうやって千代田線のここ綾瀬車両基地を出入りするか。

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南北線と有楽町線は、市ヶ谷駅付近で線路がつながっている。この↑↑↑画像の地下2階部分に、連絡線がある。その連絡線の横には電車留置線、南北線の市ヶ谷駅目黒方には引き上げ線がある。

電車留置線は、8両編成対応4本(設置当時)を新見附濠下に、引き上げ線はこの留置線に入線できるように市ケ谷濠下に設置した。

こうした箱型単線構造の引き上げ線・連絡線などを伝って、南北線と有楽町線の間は行き来できる。

ちなみに南北線開業時の車両搬入は大型トレーラーによる陸送と車両吊り下げで対応した。

その理由は、南北線 駒込~赤羽岩淵の第1期開業区間が、地上部分などなくすべて地下区間だったうえ、他路線とも線路がつながっておらず、線路を伝って車両を搬入できなかったから。

このため、綾瀬車両基地まで甲種輸送で運ばれた南北線車両は、綾瀬車両基地から大型トレーラーで王子車両基地へ陸送し、基地で車両吊り下げ搬入を実施した。

この吊り下げ搬入は、東西線 高田馬場~九段下 開業時以来、27年ぶりの事例だったという。