バージョン 2
トップ画像/筆者撮影

このキハ205、元は水島臨海鉄道から譲渡された旧国鉄のキハ20形です。1996年(平成8年)に水島臨海鉄道の210が当時の茨城交通に移籍しワンマン改造されました。実は車両自体は元国鉄キハ20形のラストナンバーで昭和40年に製造されたものです。JR西日本から水島臨海鉄道に移籍した際にトイレが撤去され冷房化されています。ひたちなか海浜鉄道では唯一稼働する旧型車両です。

ひたちなか海浜鉄道キハ205:2
※筆者撮影

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このキハ205が定期運行されるという「三鉄ものがたり」は、三鉄ものがたり実行委員会が主催するイベント。那珂湊商店街やひたちなか海浜鉄道が委員になっています。「鉄道模型」「海浜鉄道」「鉄板」がキーワード。那珂湊第壱車庫という場所を「基地」に活動しています。那珂湊第壱車庫は新たな場所に移転したとのことです。

ひたちなか海浜鉄道那珂湊第壱車庫

主に毎週土曜日、この那珂湊第壱車庫に縦4500mm横2700mmという巨大な鉄道模型レイアウトが作られ、参加者が持ち寄った鉄道模型(Nゲージ)を自由に運行し、鉄道談義に花を咲かせるというのびやかな空間が共有されています。しかも参加は無料。

ひたちなか海浜鉄道鉄道模型2

また「鉄板」とは「那珂湊焼きそば大学院」に鉄道ファンが河岸を移しての交流会が開かれているのです。こちらは流石に有料ですね。

ゲストを招いた「鉄道お茶会」というイベントも開かれ、鉄道ファンにはとても楽しいお話しが聴けたりします。過去には南田裕介さんと久野智美さんがゲストに登場したり。

ひたちなか海浜鉄道鉄道お茶会

旅のルポライターとして活躍する女優の谷口礼子さんと鉄道模型界では知らない人のいないトミーテックの鈴木雅之さんがゲストで盛り上がったり。

ひたちなか海浜鉄道鉄道お茶会2

キハ205の定期運行が予定されている3月11日(土)はひたちなか海浜鉄道社長の吉田さんがゲスト。富山を走る万葉線を建て直した辣腕経営者としても有名ですが御本人は穏やかで優しい方です。2008年に社長に就任されて来年は10年という節目ですね。どんなお話しが聴けるか楽しみです。

ひたちなか海浜鉄道吉田社長

3月18日(土)の鉄道お茶会はゲストに元プロ野球選手の屋敷要さんと前『Rail Magazine』編集長の名取紀之さん。

屋敷さんはゴールデングラブ賞5回盗塁王3回という名選手、ふだんは青少年に野球指導をされていますが、実は鉄道ファンとしての顔もお持ちです。何と全国に保存されている蒸気機関車601両を全て撮影して『屋敷要の保存蒸機完全制覇』(ネコ・パブリッシング/2014)という本を出されていますし、最近は『RM MODELS』に記事を執筆、鉄道模型の世界でも注目されているのです。

ひたちなか海浜鉄道屋敷氏

名取さんは言うまでも無く月刊『Rail Magazine』の編集長を26年間つとめた方、昨年末惜しくも終了した超人気ブログ「編集長敬白」でも多くの鉄道ファンの人気を集めてきました。

ひたちなか海浜鉄道名取氏

鉄道お茶会は午後から始まるとのことですから、この時期なら青春18きっぷで往復しちゃうという手も使えますね。お金に余裕があれば朝10時にJR上野から常総線の特急に乗れば70分で勝田に着きます。参加が無料というのも大きな魅力です。Nゲージを片手にひたちなか海浜鉄道に乗りに行きたくなりますね。

キハ205の運行時刻は確定次第「週末列車」ページで案内されるとのことです。

https://www.hitachinaka-rail.co.jp/weekday/

※写真は筆者撮影のものを除きひたちなか海浜鉄道ホームページより