狩生駅舎は半分【木造駅舎コレクション】031
※2021年4月撮影
トップ画像は、日豊本線狩生駅。最初は「えっ? 建て直されたの?」という印象でした。だって妙に小さいし、駅舎正面が古くは見えなかったのです。
でも出入口の上にあった建物財産標を確認したら昭和34年3月27日とありました。駅が開業した時のオリジナル駅舎です。
ネットなどで見ると2015年頃の狩生駅舎は現在の倍ぐらいの幅があって、駅舎の前に「彦岳の里 ふれあい市場」が増設されていました。
駅舎の南西側に新しい「彦岳の里 ふれあい市場」があります。駅舎の横には建物の基礎だった様な部分、前側にも同様のものが残っています。おそらくこの数年の間に駅舎の左半分と前側に増設されていた「彦岳の里 ふれあい市場」を解体撤去したのだろうと思います。
※2021年4月撮影
それで駅舎の正面の外装が妙にキレイなんでしょう。北東側の外壁は塗装されなかった様です。
※2021年4月撮影
駅舎の半分が解体された側は新品の外壁なのですね。切妻屋根も切り取られてキレイになっています。最初にこの角度から見たのでビックリしました。小さな物置が置かれています。
※2021年4月撮影
駅舎内は、十分に築60年を感じさせます。左手前に窓口だった台ときっぷ・金銭をやり取りした石台の一部が残っていました。※黄色の矢印
壁に造花が飾られています。正面、屋内に金属製の改札口と使用済みきっぷ回収箱。そして大量の折り畳み椅子・・・。時計はほぼ合っていました。
※2021年4月撮影
出入口側。駅前は国道217号線です。
※2021年4月撮影
木のベンチもありましたが、残念ながら右側の座面が壊れている様です。窓の外、右はトイレです。事務用デスクが置かれているのは解体された元・駅事務室にあったものでしょうか。
※2021年4月撮影
金属のラッチと使用済みきっぷ回収箱。外にホームに上がる階段が見えます。
※2021年4月撮影
ホームへの階段の途中から駅舎。
※2021年4月撮影
ホームに上がりました。右奥に佐伯湾と彦島が見えます。
※2021年4月撮影
駅舎側ホームから下り鹿児島駅方面、待合室があります。
※2021年4月撮影
跨線橋があります。奥は小倉駅方面になります。ホームが長いなぁ。
※2021年4月撮影
対面ホームにも待合室。背後に彦岳があるのですが・・・どの山かな?
※2021年4月撮影
駅名標のイラストは彦岳です。
※2021年4月撮影
狩生駅は1959年(昭和34年)旧国鉄によって開設されました。国鉄分割民営化でJR九州が承継。駅が無人化された時期は分かりません。
では次の木造駅舎に向かいます。
(写真・文/住田至朗)
※木造駅舎などJR九州さんの許可をいただいて撮影しています。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。