駅舎の中に駅前公民館があります【木造駅舎コレクション】032
※2021年4月撮影
トップ画像は、日豊本線上岡駅。凹凸のない箱に切妻屋根を乗せた様なシンプルな木造駅舎です。ここにも駅舎前に巨木が3本。
駅前広場と駅舎の西側にはトイレがあります。
※2021年4月撮影
東側から。電話ボックスはありますが郵便ポストは見当たりませんね。
※2021年4月撮影
駅名の下、軒の下に「上岡駅前公民館」と毛筆で書かれた木の表札がかかっています。駅舎に「駅前」と書かれても「どの様に解釈すれば良いのか」分かりません。建物財産標は見つかりませんでした。駅舎は駅が開業した1920年(大正9年)の建造と思われます。
※2021年4月撮影
待合室の正面に改札口。
※2021年4月撮影
駅出入口、真っ直ぐ行くと国道217号線です。
※2021年4月撮影
待合室には窓が全く無いので実際は、ちょっと暗いのです。壁面に作り付けのベンチがあります。
※2021年4月撮影
本来的にはこちら側が駅の窓口側ですがペッタリと壁になっています。クルーザーの模型が置かれています。
※2021年4月撮影
駅の時刻表です。朝6:23の延岡行の次は11時間以上経った17:36の重岡行までありません。上りも下りも1日3本、早朝から夕方まで列車はありません。特に宗太郎峠という難所のある大分・宮崎県境の山岳地帯は人口が希薄なのです。レンタカーで駅をまわっている理由です。
※2021年4月撮影
金属製のラッチと使用済みきっぷ回収箱があります。
※2021年4月撮影
改札の外には古い駅名標があります。
※2021年4月撮影
「上岡駅前公民館」の表札が架かっていたのは構内側でした。でも「駅ナカ公民館」とすべきではないかとも思います。(笑)
※2021年4月撮影
跨線橋に上って上り小倉方面を見ています。木造駅舎と跨線橋の位置関係が分かります。
※2021年4月撮影
下り鹿児島駅方面です。日豊本線は九州山地の東側で県境を越えます。
※2021年4月撮影
側線に保線車両が見えます。あまり見たことの無いタイプかしら。
※2021年4月撮影
ホームに降りました。駅舎の方に行ってみます。
※2021年4月撮影
駅舎のホーム側正面辺りまで行くことができました。瓦屋根はキレイに葺き替えられています。
※2021年4月撮影
ホームの駅名標。イラストは「十三重塔」。上岡十三重塔は、駅の北200mほどにある鎌倉末期に作られたという石塔です。
※2021年4月撮影
日豊本線の中でもこの区間は難工事でほぼ最後に開通しました。1920年(大正9年)佐伯駅から神原(ごうのはる)駅(現・直川駅)間が開業。その際に上岡駅も設置されました。神原駅(現・直川駅)~重岡駅間が開通したのは1922年(大正11年)でした。
次は木造駅舎はありませんが宗太郎駅を訪ねます。
(写真・文/住田至朗)
※木造駅舎などJR九州さんの許可をいただいて撮影しています。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。