荒城の月 を聞きながら【木造駅舎コレクション】092

2022.02.08

※2021年4月撮影

トップ画像は、豊肥本線豊後竹田駅。下り2番線ホームの観光寝台列車「ななつ星 in 九州」。筆者には縁の無い豪華旅行列車ですが、やっぱり迫力がありますね。

機関車のベースはJR貨物のDF200形“ECO-POWER RED BEAR”です。北海道などで散々眼にしてきました。赤い熊はヒグマかと思いましたが、ヒグマは“brown bear”です。

前回の続きです。豊後竹田駅の改札口からホームに上がる階段への通路。

※2021年4月撮影

通路脇には坪庭風の一画があって「祝 六十五年 平成元年」と刻まれた石が置かれています。豊後竹田駅開業から65年目が平成元年(1989年)だったのですね。

※2021年4月撮影

ホームに上がって、大分駅側を見ています。側線があります。

※2021年4月撮影

現用ホーム端部に滝の説明板があります。

※2021年4月撮影

内容を引き写します。

***

落門の滝と広瀬淡窓先生歌碑

この「落門の滝」の源泉は城原井路でその末流である。JR豊肥本線豊後竹田駅裏手の岸壁に華やかな滝を成して美観を呈している。

落差六十メートル、広瀬淡窓がこの滝を詠んだ場所として有名である。別名を下木の滝、会々の瀑布、雲井の滝等称がある。

淡窓の詩碑(追憶南遊の一首)  ※後略

***

広瀬淡窓は、江戸時代の儒学者。その漢詩の一部から「落門(らくもん)の滝」と呼ばれます。城原井路は、三代藩主中川久清が築いた竹田市北西部丘陵地帯を灌漑する農業用水。時期によっては滝の水は流れないこともあります。また、厳寒期には氷の滝を見ることができるそうです。

※2021年4月撮影

滝をアップにしましたが、落差の割に滝の幅が狭いので見難いですね。分かる様に黄色い円で囲みました。ちょっと大胆に過ぎ?

※2021年4月撮影

説明板からホーム、奥は熊本駅方面です。

※2021年4月撮影

ホームから駅舎の裏側。

※2021年4月撮影

右手前が改札口からの通路上屋。

※2021年4月撮影

だいぶん熊本側に来ました。

※2021年4月撮影

熊本側のホーム上屋がなくなった場所の駅名標。イラストは岡城。幼少期を竹田で過ごした作曲家瀧廉太郎が岡城で「荒城の月」の曲想を得たとされています。

※2021年4月撮影

豊後竹田駅は、1924年(大正13年)犬飼線(後の豊肥本線)の駅として開業。開業時は「ぶんごたけだ」駅と称していました。1969年(昭和44年)「ぶんごたけた」駅に改称。自治体竹田(たけた)市に呼称を合わせました。既述の様にJR九州に承継時に駅舎改修。2012年(平成24年)ホーム改築。

また「落門の滝」の方に行って名残を惜しんでいました。上り各駅停車宮地行が到着。

※2021年4月撮影

列車交換でトップ画像に登場した「ななつ星 in 九州」が下りホームに入線。

※2021年4月撮影

乗客の乗り降りは無かったと思いましたが、後方で食材か料理の様なモノを積み込んでいました。

※2021年4月撮影

出発してゆく「ななつ星 in 九州」を見送って「荒城の月」を聞きながら豊後竹田駅を後にしました。

※2021年4月撮影

次の木造駅舎に向かいます。

(写真・文/住田至朗)

※木造駅舎などJR九州さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道は感謝の気持ちを持って撮影しましょう。


LINEで送る

オススメ記事