※2021年4月撮影

トップ画像は、豊肥本線滝水駅。駐まっているクルマは筆者の乗って来たレンタカーではありませんよ。駅舎を撮りに来ているのですから、当然写り込まない場所に駐めています。目立っている看板「JR豊肥本線 2020.8.8 祝 全線開通 阿蘇市」を撮りたかったのです。

2016年(平成28年)4月の熊本地震で豊肥本線の阿蘇駅~肥後大津駅間が不通になりました(瀧水駅から先、熊本駅寄りの区間です)。同区間が復旧し全線での運転再開を果たしたのは、被災から4年4ヶ月経った2020年8月8日でした。

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駅前は熊本県道41号線(高森波野線)に面しています。国道57号線までは7kmくらい。この駅から熊本県に入りました。

※2021年4月撮影

駅前には、酒屋さんというか食料品店が一軒。タバコの自動販売機もあります。ちょうどそのお店の前から。

※2021年4月撮影

駅舎正面。

※2021年4月撮影

・・・と言っても駅舎は「阿蘇市商工会議所波野支所」が使用しています。元の駅舎出入口は使えません。駅利用者は郵便ポストの横からホームに出ます。

※2021年4月撮影

ホームに出ます。元は相対式ホーム2面2線で廃止されたホームがそのまま駅名標付きで残っています。奥は大分方面。数百メートルで大分県との県境です。

※2021年4月撮影

嵩上げされ点字ブロックのある部分が現用ホーム、その先も長くホームはのびています。

※2021年4月撮影

廃ホーム上の駅名標。

※2021年4月撮影

一方のこちらは現役ホームの駅名標。イラストは何を描いているのか不明です。

※2021年4月撮影

滝水駅は、1928年(昭和3年)開業。無人化後、国鉄分割民営化でJR九州の駅になりました。「阿蘇市商工会議所波野支所」がいつから駅舎を使用しているのかは未詳です。

こちらがこれから阿蘇の外輪山に向かう熊本方面。隣の波野駅から先、長大なトンネルで阿蘇のカルデラに入ります。

※2021年4月撮影

豊肥本線利用者が駅舎を全く使えない、というワケではありません。

※2021年4月撮影

雨風をしのげる待合室は駅舎の一部に確保されています。

※2021年4月撮影

近距離きっぷ運賃表。すごく狭い範囲しか表示されていません。

※2021年4月撮影

駅の時刻表です。この区間、熊本方面は朝の7時台の次は11時、その次が15時と間隔が開きます。流石に4時間も一つの駅で過ごすと撮影予定がたたなくなってしまいます。青春18きっぷで乗り鉄旅をしている時には気にもしませんでしたが・・・。

※2021年4月撮影

滝水駅は、とても穏やかな空気に包まれていました。

※2021年4月撮影

この次は宮地駅に向かいました。

素直に国道57号線まで7kmほど戻れば良かったのですが、天気も良いし熊本県道41号線から県道135号線を通って国道265号線へのルートを選びました。正直言ってこれでタイヘンな目に遭いました。

道はかなり狭いしカーブだらけで対向車が来たら衝突必至。窓を全開にして、カーブの度にクラクションを鳴らしながらソロソロと徐行で進み、どうにか国道までたどり着きました。次回はその道中もチラッとご覧に入れます。

(写真・文/住田至朗)

※木造駅舎などJR九州さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道は感謝の気持ちを持って撮影しましょう。