【木造駅舎カタログ】山陽本線005/14 上郡駅

2021.08.14

※2020年8月撮影

トップ画像は、山陽本線上郡駅。山陽本線に入ってJR西日本の曽根駅、御着駅、英賀保駅、竜野駅と歴史のある木造駅舎を改修してキレイに使っている駅が続いています。この上郡駅も同じタイプの駅舎。窓の鉄格子も同じ。

駅舎出入口の右側にバリアフリーのスロープがあるのも似ています。上郡駅は切妻屋根が二段になっている点が特徴かもしれません。

※2020年8月撮影

上郡駅は、1895年(明治28年)山陽鉄道の駅として開業。1906年(明治39年)国有化。1909年(明治42年)山陽本線の所属駅になりました。1994年(平成6年)智頭急行が開業。智頭急行はこの駅が起点です。筆者は智頭急行でこの駅に来て山陽本線に乗り継いだことが数度あります。山陽本線の駅で兵庫県最後、最も西側の駅です。岡山県との県境、船坂峠は船坂トンネルで抜けます。そして三石駅に着くのです。

※2020年8月撮影

2011年(平成23年)に整備された駅前ロータリーがあります。駅の南側は小高い山が並んでいます。上郡駅は山中なのです。相生湾のある相生駅から有年駅で既に瀬戸内海から10kmほど中国山地に入っていました。上郡駅はさらに7kmほど北に進んで瀬戸内海までは20kmほどあります。吹いて来る風は山の風です。

※2020年8月撮影

正面からは切妻屋根に見えましたが、袴腰(はかまごし)屋根(半切妻、隅切などとも呼ばれます)です。この駅舎の場合はデザイン的な要素として使われている様に見えます。その効果はこの写真からも感じられます。

※2020年8月撮影

智頭急行が開通してから関西方面から鳥取方面へのJR特急列車はこの駅から智頭急行線で因美線智頭駅までショートカットします。智頭急行線56.1kmはその半分近く24.4kmがトンネルなのです。トンネルは41もあります。実はトンネルの数え方(基数詞)が分からないのです。内田百閒先生も「阿房列車」の中で「トンネルはどう数えるんだ?」と書いておられます。

※2020年8月撮影

青空に雲が浮かんでいますが、時折太陽が雲の影に入るので同じ様なタイミングで撮影していますが光線が変わります。

※2020年8月撮影

駅舎の前にはタクシー乗り場の上屋があります。左手前は待合室なので窓に「鉄格子」がありません。(笑)出入口に建物財産標がありました。大正4年7月、1918年の建物です。キレイに改修されています。

※2020年8月撮影

タクシー乗り場上屋越しに駅前ロータリー。飲食店が無いので昼食の弁当を買いにスーパーまで炎天下を歩きました。それはそれは暑かったです。

※2020年8月撮影

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は安全最優先、あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)


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