【木造駅舎カタログ】山陽本線020/29 向洋駅
※2020年8月撮影
トップ画像は、山陽本線向洋(むかいなだ)駅。自動車メーカーのマツダ本社と本社工場のある大きな駅です。でも駅前があまり広くはないので駅舎全体を正面からはとらえられません。
写っている駅前の喫煙スペースで筆者が一服していたらマツダ本社工場の方々が数人入ってきました。三交代制なのでしょうか、仕事が終わった後の様でした。時刻は正午過ぎです。「まるで風呂の中でタバコすってるみたいだ」と口々に言ってました。この日も最高気温はほぼ37℃。陽射しを遮るモノの無い喫煙所は、マジで暑かったです。
大きな切妻屋根の妻側に明かり取り窓がある本屋、とても高い天井になっています。駅舎にはコンビニエンスストアのセブンイレブンがあります。
※2020年8月撮影
この駅舎も西高屋駅に続いて、見納めになります。
広島都市圏東部のJR線を高架化する連続立体交差事業が実施されるのです。曲折を経て広島市南区、安芸区、広島県府中、海田両町の計約5キロを対象区間とすることが2018年に決まっています。2021年には、向洋駅(府中町)の仮駅舎を設けるなど、事業主体の県と市が2036年度ごろの完成に向けて工事を本格化。線路の高架化に伴って、海田市駅と向洋駅は建て替えられます。
※2020年8月撮影
斜めから駅舎全体を写しました。右端が駅前喫煙スペース。改札口のある部分は天井の高い本屋部分、その両側に切妻屋根の駅舎がのびています。右はセブンイレブンなので切妻屋根はありません。
※2020年8月撮影
北側から。
※2020年8月撮影
向洋駅は、1920年(大正9年)鉄道省山陽本線の駅として開業。2011年(平成23年)新たに北口に改札口が設けられました。高架化の工事は2024年には完成予定です。
三原駅で分岐した呉線がこの駅の一つ東側の海田市(かいたいち)駅で山陽本線に合流しています。呉線は海田市駅が線路名称上の終着駅ですが全ての列車が山陽本線経由で広島駅(以西)まで運転されています。
撮影の順番として実際はこの向洋駅の後呉線の木造駅舎に向かったのですが、山陽本線の木造駅舎をお仕舞いまで観た後、呉線に行くことにします。
セブンイレブンの横に駅そばがありました。お昼時ですが、流石に剰りの暑さに食欲がありません。セブンイレブンで栄養ドリンクを飲んでとりあえずはチャージしました。
※2020年8月撮影
最後に駅前。この眺めも駅が高架化されれば景色が変わってしまうことでしょう。
※2020年8月撮影
※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。
(写真・文章/住田至朗)