【木造駅舎カタログ】山陽本線024/33 大畠駅

2021.09.02

※2020年8月撮影

トップ画像は、山陽本線大畠(おおばたけ)駅。

既に書きましたが、山陽本線は廿日市駅から広島湾、安芸灘に沿う様に海岸線を南に進んできました。玖波駅は厳島(安芸の宮島)の南端辺り、岩国駅で岩徳線と分かれ国道188号線と並んで南下します。通津駅、神代駅と魅力的な木造駅舎を見た後。大畠駅は山陽本線が南に下るのが終わり右にカーブして西に向かうポイントにあります。

左車窓に安芸灘と周防大島との間に横たわる大畠瀬戸を渡る大島大橋(1020m)が見えて来たら大畠駅です。

周防大島は、民俗学者の宮本常一(1907-1981)さんの出身地。宮本常一さんは1930年代から日本全国をフィールドワークし、1200軒以上の民家に宿泊し記録を残しています。まずは岩波文庫『家郷の訓』『忘れられた日本人』で宮本常一さんを読んでみて下さい。筆者は、全く知らなかった少し前の日本人の生活が描かれていて眼を開かれる思いがしました。日本は新鮮な驚きに満ちています。

大畠駅付近から1921年(大正10年)山口県営大島航路が無料で開設されました。1946年(昭和21年)戦後に県営が維持できなくなって国鉄に移管され有料の鉄道連絡船になりました。起点は大畠駅です。利用者は多かったそうですが、1976年(昭和51年)に大島大橋が完成して廃止されました。

今は鉄道連絡船の駅だった面影はありません。

※2020年8月撮影

大畠駅は国道188号線に面しています。

※2020年8月撮影

大畠駅は、1897年(明治30年)山陽鉄道の駅として開業。1906年(明治39年)国有化。1909年(明治42年)線路名称制定で山陽本線の所属駅になりました。1921年(大正10年)山口県営大島航路開設。1946年(昭和21年)大島航路が県営から日本国有鉄道に移管、国鉄の鉄道連絡船になります。上記の様に大島大橋の完成によって鉄道連絡船は廃止。1987年(昭和62年)みどりの窓口営業開始。2004年(平成16年)業務委託駅になりました。駅舎の建造時期は未詳です。

※2020年8月撮影

駅前の国道を東に10分歩けば大島大橋。徒歩で周防大島に渡ることができます。個人的には、ノンビリ周防大島を巡ってみたいと思っています。

※2020年8月撮影

信号が赤に変わったので横断歩道から国道の西方面。250m級の山が並んでいます。

※2020年8月撮影

ホームから見えた阿弥陀仏、駅前の高野山真言宗薬王寺。阿弥陀仏の高さからは大畠瀬戸と周防大島が一望できるとのこと。

※2020年8月撮影

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)


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