※この「私鉄に乗ろう」の写真は、筆者がプライベートな旅で撮影したものです。鉄道会社さんから許可をいただいていませんので、乗車券があれば誰でも入れる場所から、手持ちで撮影したスナップ写真です。ポケットに入るコンパクト・デジタルカメラ(SONY DSC-WX500)で撮影しています。2018年9月6日に撮影した写真です。第6編成(パステルブルー)。

上毛電鉄は【私鉄に乗ろう 04】で2016年11月に取り上げました

私鉄に乗ろう 04】では、西桐生駅から中央前橋駅までレポートしましたが、全駅の前面展望を撮っていなかったので、今回改めて中央前橋駅から西桐生駅に向かって全駅を撮りながら再乗しました。

オリジナル記事もそのままにしておきますので、興味のある方は写真を見比べて「進歩してねえなぁ」とか、笑いながらご覧ください。

【私鉄に乗ろう 77】上毛電鉄再挑戦その1

ADVERTISEMENT

私鉄に乗ろう 04】と重複しますが、そもそもは、2006年に公開された映画「暗いところで待ち合わせ」の予告編で「懐かしい井の頭線の車両」を観たことが「上毛電鉄」という名前が脳味噌に刻み込まれたきっかけでした。

JR前橋駅と上毛電鉄の中央前橋駅は約1km離れています。気候と天気が良ければ歩いても気分の良い距離ですが、荷物が重い時は両駅間を10分程で結んでいるシャトルバスに乗ります。レトロ調のバスです。料金は100円でした。

中央前橋駅です。群馬県庁や前橋市役所が近くにあって、この駅が前橋市の中心部ですね。現在は三代目の駅舎。初代は食堂が併設されていたそうですが空襲で焼けてしまいました。急造の駅舎で25年間頑張って、二代目駅舎は「上電プラザ」という駅ビルになります。1971年(昭和46年)の完成当時はボウリング場が併設されたと言います。約50年前、ボーリング場というのが昭和という時代を感じさせますね。そして2000年にガラス張りの三代目が完成しています。

頭端式ホーム3面3線。懐かしい元「京王3000系」の上毛電鉄700系が停まっています。

上毛電鉄700系の先頭車両は2種類あって、こちらは中間車両を改造して運転台を新設したタイプ。それでもFRP製でオリジナルの風合いが感じられます。違いは、正面下部が普通鋼でオリジナルのステンレス製ではないこと。外見では前面窓下にオリジナルにはあった通風口が無い点。アンチクライマーもオリジナルより幅が狭くて中途半端な感じがします。第5編成715-725。

こちらは京王3000系のオリジナル先頭車両なので、窓下に通風口があります。もちろん京王電鉄にはこの形式の車両は残っていないので、貴重なFRPのオリジナルです。第3編成716-723。カラーは上毛電鉄のオリジナル「フェニックスレド」で京王時代には無い色です。この編成に乗って西桐生駅に向かいます。

沿線の人口減少などもあって、上毛電鉄も利用者が最盛期の6分の1と言われています。しかし、現行の700系も導入から20年近くが経ち、オリジナルは60年代に製造された車両なので50年以上走ってきて流石に老朽化も進んでいます。上毛電鉄は新型車両への置き換えを発表しています。

出発前に駅名標。1928年(昭和3年)11月中央前橋〜西桐生間が開業、その時にオープンした駅です。駅所在地が記されていますね。終点の西桐生駅まで25.4km。起点中央前橋駅を合わせて23駅あります。

2両編成の後方車両から、前面展望を撮るので前に移動します。

・・・そうなんです。久しぶりでした。上毛電鉄700系は、ワンマン用の運賃箱があって、その横に張られたチェーンから前に行けないのでした。狭い範囲から前方を狙うので、前面展望が極めて撮り難いのです・・・。足下の赤いエリアに立って、望遠レンズの手持ちで前方の赤い部分から前面展望を狙います。ううう。

上手くポジションがとれず、最初の城東駅でさっそく失敗。(泣)揺れる車内で、からだを預け支える場所が無いのでカメラが安定しません。慌てて少しレンズを望遠から戻したのでミラーとワイパーが写り込んでしまいました。島式ホーム1面2線中央前橋駅から0.8kmです。

駅名標。1928年(昭和3年)に一毛町(いっけまち)駅として開業。1994年(平成6年)に城東駅に改称されています。駅の所在地は前橋市城東町です。

【私鉄に乗ろう 77】上毛電鉄再挑戦 その2 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)