忠臣蔵の赤穂浪士たちが、「山」というと「川」と合言葉で応え、敵・味方を区別していたシーンがある。

実は、鉄道にも「山」「川」と区別する会社がある。

それは、琵琶湖の南を走る滋賀県のローカル私鉄、近江鉄道。

さっそく近江鉄道の電車に乗ってチェックしてみよう

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近江鉄道の「山」「川」をチェックすべく、12月12日までの金・土・日曜・祝日限定、500円で近江鉄道全線乗り放題の「ワンコインスマイルきっぷ」を使って、彦根駅から近江鉄道電車旅へ。

彦根駅に入ってきたのは、近江鉄道800系 809編成 モハ809-モハ1809。

もと西武鉄道の車両、後付け機器がいろいろ

この800系は、西武鉄道から401系を譲り受けた中古車で、近江鉄道 彦根工場で独自の加工をふんだんに追加したモデル。

その先頭車両、モハ809の運転台付近に行くと、運賃箱や運賃表示モニター、防犯カメラなど、後付け感満載の機器があっておもしろい。

しかも近江鉄道は、無人駅が多いことやワンマン運転などから、降車ドアは運転台直後のドアが開き、ホームに停車後、運転士がドアを開け、運賃箱付近で降車客のきっぷを改札する。これから近江鉄道で旅する人は、ここも要チェック。

そして、「山」「川」が運転台に!

そして、そのモハ809の運転台をみてみると……あった! 「山」「川」という表記!

そう。近江鉄道では、琵琶湖側を「川側」、鈴鹿山脈側を「山側」と呼んでいる。

運転台は、路面電車のそれを想わせる低い力行コントローラーや、独特のブレーキレバーにも注目。近江鉄道の電車旅は、走る前からチェックしたいところがいろいろ……。

<近江鉄道で行く滋賀の旅>
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画像:鉄道チャンネル
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/