12月4日土曜日、くもひとつない快晴。右車窓に紺碧の海と青い空。左車窓に段々のみかん畑と新幹線、箱根や丹沢の山々。

特急 踊り子 4号、東京行き 3024M。伊豆急下田を9:52 に発ち、伊東、熱海、湯河原などで観光客を乗せ、東京に 12:32 に着く。画像は同形式のイメージ。

車両は大宮総合車両センター所属 E257系2000番台 NA-07編成。熱海を出たころには、乗車率は7割。

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そのうち、伊豆や熱海の宿を午前中にチェックアウトしたと思しき観光客が、7割という感じ。そのほかは釣り竿とクーラーバックを持つ親子の姿も。

なかには、座席を回転させて窓側にビールやレモンサワーをおいてわいわい話しているグループも。熱海から乗った熱海運輸区の車掌は、そんなグループもスルーして指定席グリーンランプのみをチェックしていく。

伊豆方面から乗るさい、最も空席があった伊豆寄り1号車クハE256-2009 は、大船を出た時点で、着席中を示すグリーンのランプは7割ほどが灯っていた。

特急 踊り子に乗りなれていると思える単独女性は、山側の窓側を選んでいる。彼女は山側の車窓など気にせず、手帳になにかを書き込み、単行本の小説を開く。

徐々に戻り始めた特急 踊り子の客。E257系2000番台は、松本車両センター所属 特急あずさ 時代の面影を刷新し、コンセントがつく深めの座席で快適。

そうなると、185系の踊り子もまた乗ってみたい。あの無骨な走りとモーター音、スパルタンな客室空間で行く東海道の特急時間もよかった。

―――と記していたらびっくり。横浜から乗ってくる男性単独客がいれば、川崎から乗ってくる女性客もいた。