東京2020オリンピック・パラリンピックの熱気が落ち着き、おだやかな海辺の風景が戻ってきた東京湾岸。

画像は晴海運河に架かる、旧晴海鉄道橋。東の東京都江東区豊洲、西(画面奥)の東京都中央区晴海を結ぶように架けられた鉄道廃線跡のひとつ。

戦後、昭和の時代に、総武線 亀戸から分岐する支線 越中島貨物線から線路を海側の晴海埠頭や豊洲埠頭へのばし、貨物列車を走らせた東京都港湾局専用線の名残。

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―――東京都は、この晴海鉄道橋の耐震補強工事などを実施中。大規模地震などでの倒壊を防ぐための橋脚部補強や、落橋を防止するための緩衝ピンやPCケーブルなどを設置していく。

また、この晴海鉄道橋の歴史的な価値を残しつつ、バリアフリーにも配慮した魅力的な遊歩道を整備する。

画像は東京都が公開している遊歩道完成後のイメージ画像(画像↑↑↑上)。画像↑↑↑下は現状の姿。

線路を埋めて段差のない遊歩道に

東京都は、この晴海鉄道橋の耐震補強工事の状況を動画で公開。残存する線路の路盤を埋めて、段差がない歩道をつくる計画や、鉄骨アーチ部橋梁は錆などを落としたあとに建設当時の色合いにあわせた塗装を施すとも伝えている。

映像には、現役時代のディーゼル機関車がけん引する貨物列車が晴海鉄道橋を走る姿も映っている。

できれば、歩道をつくるときも、残存する線路を活かして整備してほしいけど……。

◆東京都江東区塩浜を歩く鉄時間、JR線側の風景
https://tetsudo-ch.com/12124682.html

◆東京都江東区 マンション前の原っぱに残る都有地レール
https://tetsudo-ch.com/12124915.html